「戦争と平和」
日本は、19世紀後半に欧米を中心とする国際社会に登場してから、20世紀前半にいたる間、数々の戦争を繰り返しました。明治期の日清戦 争・日露戦争、大正期の第一次世界大戦、昭和期のアジア・太平洋戦争などです。近代化が欧米列強に追いつくことを意味した当時、富国強兵が国家の目標とさ れ、そのためには自国、他国をふくめた犠牲を伴いました。平和というものに絶対的な価値はおかれませんでした。
さらに、戦争の終結からサンフランシスコ平和条約発効までに至る、時代の節目に当たる占領期をめぐって、おもに人びとの生活事情に焦点を当てます。
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「戦後の生活革命」
高度経済成長とは、戦後日本の1950年代半ばから70年代初めまでの驚異的な経済成長でした。重化学工業を中心とした産業がそれを支え、農山漁村から大量の人口が都市へ流入しました。便利で快適な電化生活が実現し、それは現代の私たちへとつながる都市型生活の幕開けでもありました。また、ここでは戦後の日本を改めて考え直し、私たちにとっての「戦後日本」はどのようなイメージとして描かれ、意味をもっていたのかを当時の映画、テレビ番組、CM、雑誌などの大衆文化にも注目して検証してみます。
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