基盤研究(A)

考古学・人類学・文化財科学の学際的研究による縄文社会論の再構築

研究期間:2018年度~2021年度

研究代表者 山田 康弘(本館・研究部)
研究分担者

設楽 博己(東京大学)
米田 穣(東京大学)
太田 博樹(北里大学)
山崎 健(奈良文化財研究所)
五十嵐 由里子(日本大学)
谷畑 美帆(明治大学)
水嶋 崇一郎(聖マリアンナ医科大学)
日下 宗一郎(ふじのくに地球環境史ミュージアム)
覚張 隆史(金沢大学)
石丸 恵利子(広島大学)
坂本 稔(本館・研究部)
齋藤 努(本館・研究部)

研究目的

本研究チームが科研費を受けて行ってきた研究によって、従来の「人骨出土資料に基づく縄文社会論」には、人骨相互の帰属年代が異なり同一の墓域・埋葬小群を構成していなかったなど、分析の前提に大きな問題があり、そのままでは肯定できないことが明らかとなった。この問題を解決するためには、人骨出土事例の考古学的・人類学的・年代学的・文化財科学的な再検討が必須である。そこで本研究では、過去に出土した縄文人骨に対して新規に炭素・窒素同位体分析および年代測定を行い、その帰属年代を正しく把握する。あわせてストロンチウムの同位体分析とDNA分析を行い、人骨の出自や人骨間の遺伝的関係をおさえた上で考古学的な再検討を加え、考古学・人類学(含む同位体・ゲノム領域)・年代学を総合した新領域であるBio-Archaeologyの見地から新たな縄文社会論を再構成し、あわせて学際的研究のコラボレーションモデルを提示する。

NEWS

山田康弘教授が参画する「縄文人ゲノム解読プロジェクト」の成果

本館の山田康弘教授が参画する「縄文人ゲノム解読プロジェクト」の研究成果が,『Science』361,pp.88-92(2018年6月)に掲載されました。このプロジェクトは,科研基盤A「考古学・人類学・文化財科学の学際的研究による縄文社会論の再構築(課題番号18H03593)」(2018−21年度)(研究代表者:山田康弘),科研基盤B「愛知県保美貝塚出土試料による考古学・人類学のコラボレーションモデルの構築と展開(課題番号:25284157)」(2013−15年度)(研究代表:山田康弘),及び国立歴史民俗博物館共同研究「人骨出土例による縄文社会論の考古学・人類学・年代学的再検討」(2016-18年度)(研究代表:山田康弘)などと共に継続的に推進されており,縄文人の全ゲノム情報を解析したものとしては本邦初の事例となります。

最先端技術を用いた古人骨解析から東南アジアと日本列島における人類集団の起源の詳細を解明(金沢大学News Release, PDF)