機構基幹研究プロジェクト

広領域連携型基幹研究プロジェクト:異分野融合による総合書物学の構築

(主導機関:国文学研究資料館)

古代の百科全書『延喜式』の多分野協働研究

研究期間:平成28年度~平成30年度

  氏名(所属/専門分野/分担課題)
研究代表者 小倉 慈司(本館研究部/日本古代史/統括・本文研究)
研究組織 相曽 貴志(宮内庁書陵部/日本古代史/本文研究)
天野 誠(千葉県立中央博物館/植物分類学/典薬式研究(植物))
荒井 秀規(藤沢市生涯学習部/日本古代史/主計式研究(考古))
石川 智士(東京大学史料編纂所/水産学/水産物研究)
稲田 奈津子(東京大学史料編纂所/日本古代史/本文研究)
小川 宏和(御食国若狭おばま食文化館/日本古代史・食物史/本文研究内膳大膳式研究(食品))
小口 雅史(法政大学/日本古代史/文献目録・データベース)
神戸 航介(宮内庁書陵部/日本古代史/本文研究)
倉本 一宏(国際日本文化研究センター/日本古代史/文献目録・現代語訳)
酒井 清治(駒澤大学文学部/考古学/主計式研究(考古))
中村 光一(上武大学/日本古代史/内匠式研究(物品))
西川 明彦(宮内庁正倉院事務所/美術工芸/内匠式研究(物品))
早川 万年(岐阜大学/日本古代史/本文研究)
堀部 猛(土浦市立博物館/日本古代史/内匠式研究(物品))
町 泉寿郎(二松学舎大学/医史学/典薬式研究(薬物))
三舟 隆之(東京医療保健大学/日本古代史・食物史/内膳大膳式研究(食品))
三輪 仁美(宮内庁書陵部/日本古代史/文研究内匠式研究(物品)
山口 えり(広島市立大学/日本古代史/英訳)
余語 琢磨(早稲田大学/考古学/文化人類学 主計式研究(考古))
Ethan Segal(ミシガン州立大学/日本古代中世史/英訳)
清武 雄二(本館研究部/日本古代史/企画運営・本文研究)
後藤 真(本館研究部/情報資料学/データベース・TEI)
鈴木 卓治(本館研究部/情報資料学/データベース)
仁藤 敦史(本館研究部/日本古代史/典薬式(薬物))
林部 均(本館研究部/歴史考古学/主計式研究(考古))
村木 二郎(本館研究部/歴史考古学/主計式研究(考古))
三上 喜孝(本館研究部/日本古代史/典薬式(薬物))

研究目的

古代日本の法制書『延喜式』を「古代の百科全書」としての観点から、分析科学・保存科学・薬学・食品学・考古学・技術史等、古代史(文献史学)以外の様々な分野と協働して研究を進めることにより、新たな視点に基づいた研究を生み出すとともに、『延喜式』の様々な情報が広く活用されるような体制を作り上げる。
これまでの『延喜式』研究の到達点として、現在『訳注日本史料』が刊行中であるが、写本研究・本文校訂の観点からは不充分な点があり、また同書に使用されていない新たな善写本が近年、学界に紹介されてもいる。そこで本研究では、まず写本研究に基づいた新たな校訂本文を作成し、さらに様々な分野の研究者と協働して現代語訳・英訳を試みるなかで、新たな『延喜式』研究を生み出していきたい。

達成目標は大きく分けて以下の2点である。
(1)分野の枠を越えた協働研究 古代史(文献史学)以外の分野、具体的には分析科学や薬学・食品学・考古学等の諸分野の研究者と協働して『延喜式』の研究を進めることにより、古代の知識と技術の現代的活用など新たな視点に基づいた研究を生み出す。研究にあたっては日本国内のみならずアメリカ等海外の日本史研究者、また古代朝鮮史等の研究者とも連携し、東アジア史の視点を重視して進める。
(2)垣根の開放 海外も含めた幅広い分野の研究者や一般市民が最新の『延喜式』研究成果を把握できるよう、写本画像・校訂本文にタグ付けをおこなったデータベースや現代語訳・英訳データベース、さらに文献目録データベースを構築して公開する。作成にあたっては海外の研究者と連携して進めることにより、海外の研究者にとっても利用しやすい形を模索する。

本共同研究のもととなる機構基幹研究プロジェクトは6年間の予定であり、本共同研究の3年間では、本文研究に加え、現代語訳の検討、個別テーマ研究を中心として進め、データベースの本格的作成は次期におこなう。

関連イベント

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研究会等

概要

日程:2021年3月6日(土)
場所:国立歴史民俗博物館

内容

・小倉慈司「プロジェクトの活動状況および今後の予定」
・服部一隆「『延喜式』における田令関連条文について」
・小倉慈司「『延喜式』の校訂について」
・古田一史「典薬式の現代語訳・校訂作業について」
・清武雄二「アワビのなれ鮨(鮨鰒)復元実験」
・井上正望「古代・中世移行期における「見物」について」

概要

日程:2020年9月5日(土)
場所:国立歴史民俗博物館

内容

・小倉慈司氏「昨年度の活動と今年度の活動」
・稲田奈津子氏「韓国における金漆研究の紹介」
・山口えり氏「『延喜太政官式』英訳作業の概況報告(Difficulties in Translating Engi-daijokanshiki Seeking Translation Strategy for Protocols of the Council of State)」
・仁藤敦史氏 「『延喜式』主税下租帳式と浜名郡輸租帳-災害と救済策における国家と地域-」
・小風尚樹氏 「『延喜式』本文データベースの構築とTEI」
・石川智士氏「大学生アンケートを基にした延喜式の認知度向上への課題」
・酒井清治氏「日韓における7世紀時土器様相の比較検討-椀類の出現を中心に-」
・早川万年「『延喜式』巻三の本文校訂をめぐって」

概要

日程:2018年8月31日(金)~ 9月1日(土)
場所:国立歴史民俗博物館 大会議室

内容

8月31日
 ・小倉慈司 開会の挨拶/「「古代の百科全書『延喜式』の多分野協働研究」の活動」
 ・永島朋子 「古代の儀式に見る植物の表象性-挿頭花(カザシ)を中心に-」
 ・清武雄二・古田一史 「『延喜式』現代語訳作成の現況と活動予定-内匠式の事例紹介-」
 ・古田一史「『延喜式』巻一七「内匠寮」現代語訳(稿)補考の事例紹介」
 ・後藤真 「『延喜式』データベースについての報告」
9月1日
「特集1 英語圏における日本史史料の翻訳と『延喜式』」
 ・河合佐知子 「女性・ジェンダー史から考える前近代史料用語翻訳の重要性とその課題」
 ・山口えり 「『延喜式』の英訳に関する現状と課題」
「特集2 『延喜式』と水産資源」 
 ・清武雄二 「古代における貢納水産品の産地形成」
 ・武藤文人 「古典籍の鮪と推定漁法」
 ・花森功仁子 「延喜式や木簡に記載されている各地の水産物の考察を踏まえた今後の展開」

概要

日程:2017年8月18日(金)
場所:国立歴史民俗博物館 大会議室

内容

小倉慈司「活動の概況と予定」
大隅亜希子「『延喜式』と正倉院文書における織物の単位について~計量制度の変遷とのかかわりから~」
企画展示見学「URUSHIふしぎ物語―人と漆の12000年史―」
石川智士「『延喜式』の記載と水産物の価値」
意見交換「来年度における中間成果のとりまとめについて~研究報告特集号の刊行~」
神戸航介「『延喜式』現代語訳作業の概況報告」