基盤研究

歴史資源開発研究

研究資源としての民俗研究映像の制作と活用に関する研究

研究期間:平成25年度~平成27年度

研究代表者 内田 順子 (本館研究部)
研究組織 岩谷 洋史 (国立民族学博物館)
川瀬 慈 (国立民族学博物館)
分藤 大翼 (信州大学全学教育機構)
坂田 裕輔 (近畿大学)
新谷 尚紀 (國學院大學)
青木 隆浩 (本館研究部)
兼城 糸絵 (鹿児島大学)平成27年度3月から
川村 清志 (本館研究部)
小池 淳一 (本館研究部)
齋藤 努 (本館研究部)
柴崎 茂光 (本館研究部)
関沢 まゆみ (本館研究部)
西谷 大 (本館研究部)
松尾 恒一 (本館研究部)
松田 睦彦 (本館研究部)
山田 慎也 (本館研究部)
葉山 茂 (本館研究部)

研究目的

第1期の共同研究「民俗研究映像の資料論的研究」(2004〜2006年、代表:内田順子)では、制作から活用にいたるプロセスを検討し、権利処理等、活用に支障のないかたちで映像を資料として残すためのワークフローを構築した。続く第2期「民俗研究映像の制作と資料化に関する研究」(2007〜2009年、代表:青木隆浩)では、それを実践することによって映像制作を行った。その結果、2006年度以降、歴博映像フォーラムを開催して作品をひろく一般公開するほか、2007年度からは、研究資料としてDVDで館外への貸し出しを実施するなど、成果の公開を促進することができた。また第2期以降、過去の作品の撮影素材のコピーを作成するなど、映像の保存対策も講じてきた。第3期では、制作・公開・保存のサイクルを継続して遂行するとともに、撮影素材のデータベースを試験的につくるところまでおこなった。また、民俗研究の観点から重要とみられる映画フィルムの保存と活用にも着手した。

以上の成果を踏まえ、平成25年度からの第4期では、以下を目的として実施する。

  • 映像人類学の分野において高い研究業績を有している研究者とともに、具体的な映像を素材として映像制作論をみがき、新規に製作する研究映像の質を高める。
  • 民俗研究映像の撮影素材のデータ変換を継続し、試験的なデータベースから実用的なデータベースへの移行を試みる。
  • 民俗研究にとって重要とみなされる各地域の映画フィルムの保存・活用を進める
  • 歴博独自の研究映像のありかたについて議論を重ね、第5期以降の制作・活用計画を検討する。