歴博国際シンポジウム「新しいシーボルト研究への誘い ― シーボルト(父)関連資料の基礎的な調査・研究・活用事業で考えたこと ― 」
"An Invitation to a New Siebold Studies: Wisdom Gained from a Project on Philipp Franz von Siebold-related Materials"

開催概要

開催日時:2022年1月15日(土)
     日本時間18:00 ~ 21:00 ドイツ時間10:00-13:00
開催場所:国立歴史民俗博物館(オンライン開催)
参加費: 無料
定 員: 500名(要事前申込、先着順)
対 象: 研究者、学生、一般
使用言語:日本語・ドイツ語(同時通訳)
主 催: 国立歴史民俗博物館

開催概要

国立歴史民俗博物館では、人間文化研究機構「日本関連在外資料調査研究・活用」事業の一環として、2010年からの6年間では「シーボルト父子関係史料をはじめとする前近代(19世紀)に日本で収集された資料についての基本的調査研究」を、2016年からの6年間では、少しターゲットを広げて、「ヨーロッパにおける19世紀日本関連在外資料調査・活用―日本文化発信に向けた国際連携のモデル構築」を推進してきました。

そのなかで、フランツ・フォン・シーボルト(父)の書簡や著作等を含むアーカイヴなど大量でさまざまな彼のコレクションを総合的・復元的に把握することに努め、シーボルトの子孫であるブランデンシュタイン家所蔵資料とボーフム大学所蔵資料という膨大な文献資料をデジタル目録上で接合したことによって、分断されていた資料群の相互利用に道を開くことができました。また、ミュンヘン五大陸博物館所蔵のシーボルト関連資料のデータベースを作成し、すでに公開されてきたライデン国立民俗学博物館収蔵資料をも含めて、文献資料と「もの」資料を接合することも可能になりました。さらに、わたしたちは、こうした調査のなかで得たことを、単に個別の論文で公表するのではなく、むしろ彼が何度かそのコレクションを用いて日本の歴史と文化を「日本博物館」という展示で表現しようとしたことに注目し、この「日本博物館」を復元することで、彼のコレクションの歴史的意義について考えることにしました。こうして開催されたのが、企画展示「よみがえれ! シーボルト日本博物館」です。あわせて、現地での調査のときには、日本研究を志す若手の研究者のためのワークショップも行ってきました。

この12年間の調査・研究プロジェクトの前提ともなった「フォン・ブランデンシュタイン家所蔵シーボルト関係資料群の体系的整理と資料保存に関する基礎的研究」を組織的に始めたのが、2007年(宮坂正英氏による調査・整理は1983年から)ですから、シーボルト関連資料に限っても、あしかけ20年におよぶ調査・研究を積み重ねてきたわけです。折しも、2003年には、「これからのシーボルト研究を志す若き研究者に刺激を与え、新しいシーボルト研究が益々盛んになり、新たな発展を迎えること」を期待して『新・シーボルト研究』Ⅰ・Ⅱが刊行されており、わたしたちの調査もこの新しいシーボルト研究に寄与できると考えてきました。

これまでのわたしたちのプロジェクトの成果については、本シンポジウムのなかでもご紹介しますが、来年以降、歴博は「外交と日本コレクション-19世紀在外日本資料の世界史的文脈による研究と現地およびオンライン空間における活用」というテーマで調査・研究の対象を広げることになっております。

そこで、この機会に、この20年近くのシーボルト関係資料の総合的・復元的調査・研究について一度整理し、どのような新しいシーボルト研究の可能性を導き出すことが出来たのか、今後の課題は何かなどについて、以下のような内容でオンライン・シンポジウムを開催いたします。

プログラム

18:00-18:05(日本)
10:00-10:05(ドイツ)
久留島浩(国立歴史民俗博物館前館長・特任教授)
開会の挨拶および趣旨説明
18:05-18:20(日本)
10:05-10:20(ドイツ)
日高薫(国立歴史民俗博物館教授)
「シーボルト関係資料の調査・研究・活用事業の成果と課題」
18:20-18:45(日本)
10:20-10:45(ドイツ)
宮坂正英(長崎純心大学客員教授)
「ブランデンシュタイン家所蔵シーボルト関係文書調査研究の経緯と課題」
18:45-19:10(日本)
10:45-11:10(ドイツ)
ブルーノ・リヒツフェルト(ミュンヘン五大陸博物館副館長)
「国立歴史民俗博物館シーボルト・プロジェクトがミュンヘン五大陸博物館および展覧会『日本を集める』にもたらしたもの」
19:10-19:15(日本)
11:10-11:15(ドイツ)
休憩
19:15-19:40(日本)
11:15-11:40(ドイツ)

湯川史郎(ボン大学専任講師)
「越境的実践者としてのトラウツとシーボルト―総合的な視点を再獲得するための方法としての『Biographie』の可能性について」

19:40-20:05(日本)
11:40-12:05(ドイツ)

小林淳一(東京都江戸東京博物館副館長)
「異文化理解としての在外日本コレクション―パンデミックの後に」

20:05-20:10(日本)
12:05-12:10(ドイツ)
休憩
20:10-20:30(日本)
12:10-12:30(ドイツ)
沓澤宣賢(東海大学名誉教授)
ヤン・シュミット(ルーベン大学准教授)
コメント
20:30-20:55(日本)
12:30-12:55(ドイツ)
久留島浩(国立歴史民俗博物館特任教授)
質疑および討論
20:55-21:00(日本)
12:55-13:00(ドイツ)
大久保純一(国立歴史民俗博物館副館長)
閉会の辞
司会 久留島浩(国立歴史民俗博物館特任教授)

お申し込み方法

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歴博国際シンポジウム「スイスに伝えられた日本陶磁 ジュネーヴ市立アリアナ美術館秘蔵コレクション」
Japanese Ceramics That Arrived in Switzerland: Discovery of the Musée Ariana Collection

開催概要

名称:スイスに伝えられた日本陶磁 ジュネーヴ市立アリアナ美術館秘蔵コレクション
Japanese Ceramics That Arrived in Switzerland: Discovery of the Musée Ariana Collection
開催日時:2022年1月6日(木)
     日本時間17:30 ~ 20:10 スイス時間9:30~12:10
開催場所:国立歴史民俗博物館(オンライン開催)
参加費:無料
定員:500名(要事前申込、先着順)
対象:研究者、学生、一般
使用言語:日本語
主催:国立歴史民俗博物館、チューリッヒ大学東洋美術史研究室

開催趣旨

スイス、ジュネーヴにあるアリアナ美術館は、世界各国の陶磁器を所蔵するヨーロッパ有数の陶磁器専門美術館です。日本国内ではあまり知られていませんが、同館には17世紀から20世紀初頭にわたる貴重な日本陶磁が所蔵され、その点数は780点を超え、スイス最大級のコレクションと位置づけられます。

国立歴史民俗博物館は、チューリッヒ大学美術史研究室東アジア美術学科との連携により、2016年より、このコレクションの調査に着手し、同館のデータベースの充実や、展覧会開催に向けた基礎データ作成に協力してきました。

これらの成果を受けて、現在、日本陶磁を紹介する大規模な企画展示「Chrysanthèmes, dragons et samouraïs. La céramique japonaise du Musée Ariana」(「菊・龍・サムライ―アリアナ美術館所蔵の日本陶磁」2020年12月11日~2022年1 月9 日)が開催されています。

本シンポジウムでは、海を渡ってスイスに秘蔵されたアリアナ美術館の陶磁器コレクションの魅力をご紹介するとともに、プロジェクトの活動を通じて明らかになったアリアナ美術館所蔵の日本陶磁の特徴や意義について、調査や展示に携わった研究者・学生が報告をおこないます。

プログラム

17:30-17:35(日本)
9:30-9:35(スイス)

日高薫(国立歴史民俗博物館教授)
開会の挨拶および趣旨説明

17:35-18:00(日本)
9:35-10:00(スイス)

ハンス・ビャーネ・トムセン(チューリッヒ大学教授)
「アリアナ美術館の日本陶磁コレクション」

18:00-18:25(日本)
10:00-10:25(スイス)
大橋康二(佐賀県立九州陶磁文化館名誉顧問)
「「カ」銘の有田磁器について」
18:25-18:50(日本)
10:25-10:50(スイス)

渡辺芳郎(鹿児島大学法文学部教授)
「薩摩焼からSATSUMAへ」

18:50-19:15(日本)
10:50-11:15(スイス)
荒川正明(学習院大学文学部教授)
「日本陶磁に見る文様意匠の変遷~近世から近代へ」
19:15-20:05(日本)
11:15-12:05(スイス)
チューリッヒ大学東アジア美術史学科およびジュネーヴ市立アリアナ美術館
「アリアナ美術館の陶磁器調査」
20:05-20:10(日本)
12:05-12:10(スイス)
大久保純一(国立歴史民俗博物館副館長)
閉会の辞
司会 澤田和人(国立歴史民俗博物館准教授)

お申し込み方法

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