「韓国併合」100年を問う

開催概要 名称:「韓国併合」100年を問う
日程:2010年8月7日(土)10:40~17:30
2010年8月8日(日)10:00~17:50
場所:東京大学弥生講堂一条ホール
(東京都文京区弥生1-1-1 東京大学農学部内)

主催:国立歴史民俗博物館
共催:「韓国併合」100年を問う会
後援:岩波書店、朝日新聞社

開催主旨

国立歴史民俗博物館では、今年3月に第6展示室(現代)をオープンしました。そのなかの重要なテーマの一つが韓国併合と植民地の問題です。韓国併合が合法的なものであった否かを含めた、併合過程そのものについての歴史的評価、あるいはその前提にある日本と韓国の「近代」のありかたについての考え方をめぐって研究者の間でも議論が分かれています。わたしたちは、展示した「もの資料」をめぐる新たな議論が喚起されることを期待し、開館以来、長年の懸案であった第6展示室(現代)を開室しましたが、事実に基づいた真摯な学術的議論を組織することで、歴史認識を異にする人々の間での交流をより豊かなものにしたいと考えています。

スケジュール

8月7日(土)10:40~
開会挨拶: 平川南(10:40)
趣旨説明: 宮嶋博史(10:50)
講演: 中塚明(11:00~12:00)
歴史をもてあそぶのか―「韓国併合」100年と昨今の「伊藤博文言説」
セッションI : 近代の東アジアと「韓国併合」(13:10~15:10)
問題提起:趙景達/報告:村田雄二郎・柳沢遊・見城悌治・具仙姫
セッションII : 日本の朝鮮植民地支配(15:30~17:30)
問題提起:李成市/報告:水野直樹・松尾尊兊・川村湊・尹海東

8月8日(日)10:00~
セッションIII : 戦後日本と植民地支配の問題(10:00~12:00)
問題提起:和田春樹/報告:宋連玉・内海愛子・大門正克・中村政則
セッションIV : 歴史認識の問題(13:00~15:00)
問題提起:宮嶋博史/報告:岸本美緒・安田常雄・成田龍一・辛珠柏
特別セッション:  世界史の中の「韓国併合」(15:20~16:40)
報告:梅森直之・山本直美・石田憲・永原陽子・粟屋利江・久留島浩
全体討論: (16:50~17:50)
司会:小島潔
閉会挨拶: 安田常雄

備考 事前申込は不要です。直接、会場へお越しください。
その他のお問い合わせは、
国立歴史民俗博物館 研究協力課 国際交流係
e-mail:kokusai-e@ml.rekihaku.ac.jp
へお願いします。

アメリカ移民の過去・現在・未来

開催概要 名称:アメリカ移民の過去・現在・未来
日程:2010年3月20日(土)13:00~16:30
場所:国立歴史民俗博物館 講堂
開催主旨

本シンポジウムでは、2010年3月16日に開室する、第6展示室特集展示、「アメリカに渡った日本人と戦争の時代」と連動して、日系アメリカ人の歴史と現在に関して、アメリカ社会の動向を踏まえながら考えていきます。

近代以降、日本からアメリカ合衆国に数多くの移民が渡りました。この歴史を振り返ることは、移民の歴史を知るということにとどまらず、戦争や差別といった近現代の世界に普遍的な課題を捉え返すことにもつながります。また、戦時の日系アメリカ人の強制収容の歴史と、戦後になってからの名誉回復と補償(リドレス)を経て、アメリカでは日系アメリカ人の歴史が語り直されてきました。このことは、アメリカ社会の問題として、また、歴史というものの持つ意味を探るために、再評価する必要があります。

今回はアメリカから二人の研究者をお呼びして、アメリカへの移民の始まりから定着までの過程、そして今日までのアメリカ合衆国内における日系アメリカ人を取り巻く政治的諸条件の推移をたどりながら、これらの論点を考えていきます。

※当日は午前11:00より、特集展示「アメリカに渡った日本人と戦争の時代」のギャラリートークを実施します

備考

報告
スティーブン・ヒロ・スミダ(ワシントン大学教授)
「日系アメリカ人史はいかに語られてきたか-その特殊性をめぐって」
ロナルド・マグデン(タコマ・コミュニティーカレッジ教授)
「日系アメリカ人の歴史 ――移民から市民へ」

コメンテーター
山倉明弘(天理大学教授)
滝田祥子(横浜市立大学准教授)

コーディネーター
村川庸子(敬愛大学教授)

総合司会
原山浩介(国立歴史民俗博物館助教)

※このシンポジウムは日本移民学会との共催で実施します。
※一般の聴講も可能ですが、必ず下記へ問い合わせをしてお申し込み下さい。

お問い合せ・
申し込み先
国立歴史民俗博物館 研究協力課 研究教育係
e-mail:kenkyo@ml.rekihaku.ac.jp