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開催概要関連の催し物広報用素材の提供について問い合わせ先

謹啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素より、当館の運営等につきましては、格別のご配慮を賜り、厚くお礼申し上げます。

このたび当館では、2017年1月11日(水)~2月19日(日)の期間、企画展示室Bにおいて特集展示(国際展示)「台湾と日本―震災史とともにたどる近現代―」を開催します。当館と国立台湾歴史博物館では2014年7月に学術研究交流協定が締結されました。協定事業の1つとして、国際企画展示「歴史のなかの震災」の提案がなされ、2015年11月に両館の間で「展示協力協定書」が締結されました。本特集展示(国際展示)は、この協定書に基づき開催するものです。

今回の特集展示では、両館の共通課題である日本列島と台湾をまたぐ海溝帯・地溝帯・断層帯などの地震学的解説および日本の台湾領有期の震災史、台湾での1999年震災および2016年2月の震災について紹介いたします。

つきましては、この展示開催を貴媒体にてぜひ多くの方々にご紹介くださいますようお願い申し上げます。

謹白

開催概要

特集展示(国際展示)
『台湾と日本―震災史とともにたどる近現代―』

開催期間2017年1月11日(水)~ 2月19日(日)

開催期間 2017年1月11日(水)~ 2月19日(日)
会場 国立歴史民俗博物館 企画展示室B
料金 一般420(350)円/高校生・大学生250(200)円
中学生以下無料
(  )内は20名以上の団体
※総合展示もあわせてご覧になれます。
※毎週土曜日は、高校生の入館が無料です。
開館時間 9時30分~16時30分(入館は16時00分まで)
休館日 毎週月曜日(祝日の場合は開館し、翌日が休館)
主催 大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館

趣旨

当館と国立台湾歴史博物館では2014年7月に学術研究交流協定が締結されました。協定事業の1つとして、国際企画展示「歴史のなかの震災」の提案がなされ、2015年11月に両館の間で「展示協力協定書」が締結されました。
展示協力は、本館の2014年企画展示「歴史にみる震災」を踏まえた台湾側での日本震災史の紹介、台湾歴史博物館の2014〜2015年度企画展示「島嶼・地動・重生」(1999年9月21日震災15周年展示)を踏まえた本館での台湾地震史の紹介、および共通課題として、日本列島と台湾をまたぐ海溝帯・地溝帯・断層帯などの地震学的解説、および日本の台湾領有期の震災史により構成されます。

今回の展示では、共通課題、台湾歴博震災展の主要テーマであった1999年震災関係展示、および2016年2月の震災についての紹介をおこないます。

【展示代表】

荒川 章二(あらかわ しょうじ)(国立歴史民俗博物館 歴史研究系 教授)

専門は日本近現代史。高度成長期を中心とした、戦後日本社会史および「軍隊と地域」の関係史という視点からの軍事史を研究している。

みどころ

  1. 震災を発生させる構造においては、日本列島と台湾が、海溝帯・地溝帯を通じて接続しているという地域構造を持つことから、日本と台湾は大きく見て一体的であることを提示しています。
  2. 日本の台湾領有後、50年の間に台湾では多くの地震が起こっています。それらの地震の被害や救援・救済、報道、復興などの特徴を明らかにしています。
  3. 1999年の921地震の復興過程は、台湾が民族的に多様な人びとによって構成されていることを浮かび上がらせました。先住民や客家(はっか:17世紀に中国の広東省などから移住してきた、独自の言語と文化を持つ人びと)などが、復興の過程で、自らの文化を再確認しながら地域の復興を目指した様子を、主に写真パネルで紹介しています。

展示構成

プロローグ 台湾島と震災

台湾および日本周辺の海底地形・活構造
台湾の顕著な被害地震と活断層
2016年206台湾南部地震
台湾地震史 (付:日本の主要震災)

第1章 日本植民地時代の震災

台湾の地震伝説と日本の地震伝説
第1節 1904~1906年の震災
(1)1904年嘉義斗六烈震と地震学
(2)1906年嘉義烈震と塩水港烈震
第2節 1935年震災
(1)震災概況
(2)震災情報と報道
(3)救援と治安維持
(4)義援金・御下賜金
(5)台湾震災と国際社会
(6)震災体験と記憶・追悼
(7)復興
第3節 1941年嘉義地方烈震

第2章 1999年921地震

第1節 集集地区の被害
第2節 石岡の復興と客家
第3節 アイデンティティの問い直し
(1) 先住民と震災-日月潭とサオ族-
(2)先住民と震災-タイヤル族の「共食」-

 

主な展示資料

1)国立台湾歴史博物館借用資料

『南部台湾震災写真帖』台湾歴博所蔵、台湾日日新報社、1906年
台湾歴博編『台南新報』復刻版
台湾新聞社事業部『昭和十年 台湾大地震記念画報』
陸季盈日記
9.21震災関係資料

2)台湾他機関所蔵資料

中華民国国史館台湾文献館所蔵台湾総督府文書
『生蛮伝説集』国立台湾図書館、1923年
『新竹台中震災被害状況図』(国立台湾図書館蔵)
台湾基督教青年会『昭和10年4月21日 新竹台中震災救護事業報告』(国立台湾図書館蔵)
『台湾新聞』1935年4月23日〜5月3日(74コマ)(国立公共資訊図書館蔵)
鄭金柱輯『台湾新竹州台南州震災詩集』1935年9月、(国立公共資訊図書館蔵)
『台湾中部大震災写真帖』(国立公共資訊図書館所蔵)
9.21震災関係(国立台湾大学図書館「行政院九二一賑災專戶捐」、石岡人家園再造協會)

3)台中郭氏所蔵資料

新竹州警務部監修『保甲役員壮丁団員訓練手帳』
1937年満州国大使謝介石新竹訪問資料
天皇・皇后恤救金下賜の達(台南州知事、1935.5.6)
『大震災大慰霊留影』1935年
台北州工務局 劉清漢『昭和十年四月二十一日午前六時新竹台中二州震災状況写真帖』
台中州『震災美談集』1935年

4)国内

「枢密院文書・宮内省往復・稟議・雑書・昭和十年」(国立公文書館蔵)
「公文雑纂・昭和十年・第二巻・内閣二・内閣二(判任官以下賞与及手当)」(国立公文書館蔵)
「本邦変災並救護関係雑件 台湾地方震災関係」(外務省外交史料館蔵)
海軍省『公文備考』(昭和十年 T 事件・災害 巻4)(防衛省防衛研究所)
台湾総督府「台湾嘉義震災之状況」明治(宮内庁書陵部宮内公文書館)
「台湾地区災害写真」明治(宮内庁書陵部宮内公文書館)
東京大学地震研究所図書室・北海道大学附属図書館・東京工業大学附属図書館所蔵資料

5)韓国 「東亜日報」1935年4月

 

計約150点

展示についてのお問い合わせ電話番号

ハローダイヤル:03-5777-8600 (8時00分から22時00分まで)

関連イベント

ギャラリートーク

展示期間中、展示プロジェクト委員によるギャラリートークを開催します。
日時:各日13:00~13:45
2017年1月15日(日)・1月22日(日)・1月29日(日)・2月5日(日)・2月12日(日)・2月19日(日)

その他歴博で開催する催事

【第3展示室 特集展示】「見世物大博覧会」

2017年1月17日(火)~ 3月20日(月祝)本館第3展示室副室にて開催
開館時間 10月〜2月:9:30~16:30(最終入館16:00)
     3月〜9月:9:30~17:00(最終入館16:30)
入場料:一般420円、高校生・大学生250円、中学生以下無料

【くらしの植物苑 特別企画】季節の伝統植物「冬の華・サザンカ」

11月29日(火)~ 1月29日(日)くらしの植物苑にて開催
開苑時間:9:30~16:30(最終入苑16:00)
入苑料:高校生以上100円

【企画展示】「デジタルで楽しむ歴史資料」

2017年3月14日(火)~ 5月7日(日)本館企画展示室A・Bにて開催
開館時間:9:30~17:00(最終入館16:30)
入場料:一般830円、高校生・大学生450円、中学生以下無料

広報用素材の提供について

ご希望の写真を送付いたしますので、プレスリリースの画像番号をご連絡ください。画像(JPEG)はメールで送信いたします。問い合わせ先は下記の「このリリースに関するお問い合わせ」をご覧ください。

ご注意

  • 本図版の使用は「特集展示(国際展示)「台湾と日本―震災史とともにたどる近現代-」」の広報に関するものに限ります。
  • 掲載に際しては、最小限でも「催事名」「会場」「会期」「掲載図版のキャプション」を明記していただくようお願いします。
  • 情報確認のため、校正紙(ウェブ上の場合は掲載URL)をお送り下さい。ウェブ上での掲載の場合は、画像サイズを400ピクセル以下・72dpi以下のサイズにしてください。
  • ご掲載いただいた場合は、お手数ですが掲載物をご送付ください。

以上の点に留意いただけない場合に発生したトラブルについて、本展主催者として一切の責任を負いかねますのでご注意ください。

1) 1999年の921地震で被害を受け、復元された集集駅

2) 1999年の921地震で被害を受けた武昌宮

3) 1935年4月21日地震の被害者救出作業

神岡庄神岡壮丁団(青壮年男子の地域組織)の出動の様子

4) 1935年4月21日地震(清水街西勢:現台中市)

土壁造りの大部分が崩壊し、煉瓦づくりも多数が大破しました

5) 1935年4月21日地震(清水街)

清水街は、この地震でもっとも甚大な被害を被った地域の一つでした。

6) 1935年4月21日地震(内埔庄下后里:現台中市)(1)

内埔庄は1935年地震でもっとも甚大な被害を被った地域です。大字にあたる后里地区は、内埔庄内の大字屯子脚に継ぐ被害地域でした。

 

7) 1935年4月21日地震(内埔庄下后里:現台中市)(2)

内埔庄は1935年地震でもっとも甚大な被害を被った地域です。大字にあたる后里地区は、内埔庄内の大字屯子脚に継ぐ被害地域でした。

 

このリリースに関するお問い合わせ

人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館 総務課
広報サービス室広報係 松澤・宮村・稲元

〒285-8502千葉県佐倉市城内町117番地 
TEL 043-486-0123(代)  FAX 043-486-4482
E-mail:koho@ml.rekihaku.ac.jp