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開催概要関連の催し物広報用素材の提供について問い合わせ先

謹啓

時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素より、当館の運営等につきましては、格別のご配慮を賜り、厚くお礼申し上げます。

このたび、当館くらしの植物苑におきまして、2016年11月29日(火)~2017年1月29日(日)の期間、特別企画「冬の華・サザンカ」を開催します。

晩秋から初冬と寒い時期に花を咲かせるサザンカは、ツバキとともに冬を彩る数少ない園芸品種の代表で、日本で生まれ育てられた日本特産の花木です。サザンカは「サザンカ群」、「カンツバキ群」、「ハルサザンカ群」の3グループに大別されますが、当苑ではそれらの系統を維持することにつとめて参りました。

今回は、145品種ものサザンカの展示に加え、「近代のサザンカ」をテーマとし、石井勇(ゆう)義(ぎ)が第二次世界大戦中に消えかかった系統を引き継ぎ、記録を残してきたことと、昭和30年代からサザンカに八重咲きが多くなってそのイメージが大きく変化した様子をパネルで紹介いたします。

つきましては、この展示開催を貴媒体にてぜひ多くの方々にご紹介くださいますようお願い申し上げます。

謹白

開催概要

くらしの植物苑特別企画「冬の華・サザンカ」
開催期間2016年11月29日(火)~2017年1月29日(日)
開催期間 2016年11月29日(火)~2017年1月29日(日)
会場 国立歴史民俗博物館 くらしの植物苑
料金 個人(高校生以上) 100円/団体(20名以上) 50円 
※小中学生は入苑無料
※毎週土曜日は高校生は入苑無料
開苑時間 9時30分~16時30分 (入苑は16時まで)
休苑日 毎週月曜日(祝日の場合はその翌日)、
年末年始 2016年12月27日(火)~2017年1月4日(水)
主催 国立歴史民俗博物館

趣旨

サザンカは日本を原産地とし、ツバキとともに冬枯れの季節に庭を彩る数少ない植物です。くらしの植物苑では、特別企画「季節の伝統植物」の一環として、2001年より冬を代表する園芸植物であるサザンカを収集し、展示してきました。これらには、「江戸サザンカ」、「肥後サザンカ」と呼ばれる独自の品種群も含まれています。

サザンカは、自生種に近い「サザンカ群」、獅子頭の実生またはその後代と考えられている「カンツバキ群」、サザンカとツバキの間で自然にできた雑種またはその後代と考えられている「ハルサザンカ群」の3グループに大別されますが、花はグループごとに10月中頃から翌年2月にかけて上記の順に咲いていきます。これらの品種は、いずれも実生の変種から選抜されたもので、こうした品種を維持・普及する方法は、日本の園芸文化の大きな特徴といえます。

くらしの植物苑では、人とサザンカの関わりを遺伝資源と文化的な資産の両面から着目し、生きた植物と歴史資料を併せて考察した成果を展示してきました。今年度の「冬の華・サザンカ」では、「近代のサザンカ」をテーマとし、石井勇義(ゆうぎ)が第二次世界大戦中に消えかかった系統を引き継ぎ、記録を残してきたことと、昭和30年代からサザンカに八重咲きが多くなってそのイメージが大きく変化した様子に焦点をあてた展示をします。

概要

2000年に当苑へ寄贈された品種に、その後新たに収集したものを加え、栽培・育種したサザンカ(サザンカ群70品種、カンツバキ群43品種、ハルサザンカ群32品種)を鉢植えにより、苑内の東屋周辺、ハウスで展示する。一部、常設スペースでの地植えもあります。

また、今回のテーマである「近代のサザンカ」については、石井勇義(ゆうぎ)が第二次世界大戦中に消えかかった系統を生産者とともに引き継ぎ、記録を残すことで明治以前と戦後をつなぐ役割を果たしたことと、昭和30年代からサザンカにツバキの遺伝子が混ざって八重咲きになったことで、それまでの秋咲きから冬咲きに移行し、イメージを大きく変化させたことを紹介する解説パネルを作成し、東屋で展示します。

●出展品種 計145品種
●出展鉢数 約300鉢

関連の催し物

展示解説会のご案内

日時 11月29日(火) 13時30分~
会場 くらしの植物苑

当展示プロジェクト委員による展示解説を行います。事前予約等は必要ございません。 詳細につきましては下記「このリリースに関するお問い合わせ」までお問合せください。

サザンカの有償頒布のご案内

日時 10月22日(土)・11月26日(土) 9:30~13:30
場所 くらしの植物苑
価格

1ポット(3.5号)・・・1,030円 ※樹高20㎝程度
1プラ鉢(5号)・・・・・1,620円 ※樹高50㎝程度
* お一人様あたりの苗の数を制限させていただく場合があります。
* 数量に限りがあります。品切れの節はご容赦ください。
* 別途、入苑料が必要となります。

くらしの植物苑観察会 第213回観察会「近代のサザンカ」

日時 12月17日(土) 13時30分~
場所 くらしの植物苑
講師 箱田 直紀(恵泉女学園大学名誉教授)
備考 事前申し込み不要、要入苑料

展示についてのお問い合わせ

電話番号 ハローダイヤル:03-5777-8600 (8時00分から22時00分まで)

その他のイベント

くらしの植物苑観察会

くらしの植物苑にて開催、入苑料100円、申込不要

第212回 「明治時代の菊ブーム」

日時 11月26日(土)13時30分~15時30分
講師 平野 恵(台東区立中央図書館)

第214回 「中世人と植物」

日時 2017年1月28日(土)13時30分~15時30分
講師 田中 大喜(本館研究部・准教授)

企画展示 「身体をめぐる商品史」

開催日時 10月18日(火)~ 12月18日(日)
9時30分~16時30分(入館16時00分まで)
会場 国立歴史民俗博物館 企画展示室
入苑料 一般:830(560)円、高校生・大学生:450(250)円、小中学生 無料
※( )内は20名以上の団体

総合展示 第3展示室 特集展示 「百貨店と近世の染織」

開催日時 10月18日(火)~ 12月18日(月)
9時30分~16時30分(入館16時00分まで)
会場 国立歴史民俗博物館 第3展示室
入苑料 一般 420円(350円)、高校・大学生250円(200円)、小中学生 無料
※( )内は20名以上の団体

歴博講演会

歴博講堂にて開催、13:00 ~ 15:00、入場無料、申込不要、先着順(定員260 名)

第394回 「身体をめぐる商品史―学問と企業の役割―」

日程 11月12日(土)
講師 岩淵 令治(学習院女子大学)・青木 隆浩(本館研究部・准教授)

第395回 「変りゆく着物―幕末から昭和初期―」

日程 12月10日(土)
講師

澤田 和人(本館研究部・准教授)

第396回 「古代日本、北の役所・南の役所―近年の発掘調査から―」

日程 2017年1月14日(土)
講師

林部 均(本館考古研究系・教授)

広報用素材の提供について

ご希望の写真(データ)を送付いたしますので、各プレスリリースの写真番号をご連絡ください。e-mailでも結構です。問い合わせ先は下記の「このリリースに関するお問い合わせ」をご覧ください。

ご注意

  • 本図版の使用は、「平成28年度くらしの植物苑特別企画『冬の華・サザンカ』」広報に関するものに限ります。
  • 掲載に際しては、最小限でも「催事名」「会場」「会期」「掲載図版のキャプション」を明記していただくようお願いします。
  • 情報確認のため、校正紙(ウェブ上の場合は掲載URL)をお送り下さい。ウェブ上での掲載の場合は、画像サイズを200ピクセル以下・72dpi以下のサイズにしてください。
  • ご掲載いただいた場合は、お手数ですが掲載物をご送付ください。

以上の点に留意いただけない場合に発生したトラブルについて、本展主催者として一切の責任を負いかねますのでご注意ください。

サザンカ群

秋から冬にかけて、一重〜二重の花を咲かせます。大輪花も多く、また、「江戸サザンカ」の代表的なものも、この品種群のなかまです。生態、形態的には、サザンカの自生種に近いグループで、樹形も自生種に似て、多くは立性です。

1.笹田紅(ささだべに)

2.御美衣(おみごろも)
(江戸サザンカ)

3.銀月(ぎんげつ)
(肥後サザンカ)

カンツバキ群

中部地方に古木が多い「獅子頭」(関東地方では「寒椿」と呼ばれます)がもとになってつくられたもので、真冬に八重や獅子咲などの華やかな花を咲かせます。樹形は立ち上がらずに横張性のものが多く、枝葉が密生して、仕立てやすいものが多いようです。

4.四国紅(しこくべに)

5.玉姫(たまひめ)

6.日の出富士(ひのでふじ)

ハルサザンカ群

サザンカとヤブツバキの自然交雑により生まれたと考えられています。その名前が示すように、開花の時期が遅く、初冬から春にかけて、一重や八重、千重咲まで、多様な花を咲かせます。樹形も、立性から横張性までさまざまです。

7.古金襴(こきんらん)

8.ユールタイド

9.銀竜(ぎんりゅう)

このリリースに関するお問い合わせ

人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館 博物館事業課
広報サービス室広報係 松澤・宮村・稲元

〒285-8502千葉県佐倉市城内町117番地 
TEL 043-486-0123(代)  FAX 043-486-4482
E-mail:koho@ml.rekihaku.ac.jp