更新日:2014年2月13日

この度の東北地方太平洋沖地震で大きな被害を受けられた地域の皆様に心よりお見舞い申し上げます。

大震災に思う

『東日本大震災に直面した人々はもうすでに立ち上がろうとしている。それぞれが生まれ育った故郷の地で再び営みを開始するであろう。そのエネルギーは、豊かな自然の中で育まれ、時には脅威の自然と真正面から向き合ってきた歴史と文化への強い思いではないだろうか。

大震災は、我が国の社会構造そのもの、そして学問体系の再検討をも迫るものといえる。歴博は新たな日本の歴史・文化研究への礎を築き、地域の歴史と文化を被災地再生の基盤として構築できるよう、積極的に参画する決意である。

国立歴史民俗博物館長 平川 南』

【国立歴史民俗博物館 総合誌『歴博』166号(平成23年5月30日発行)より】

国立歴史民俗博物館では、被災した文化財等の救済並びに関係機関等による救済事業への支援を適切・円滑に実施し、貴重な文化財等の保全と地域の復興に資することを目的として、「国立歴史民俗博物館東日本大震災被災文化財等救援対策室」を設置し、次のような取組みを行っています(随時更新)。

東日本大震災被災博物館復興支援募金

被災した博物館の復興支援のため、館内に募金箱を設置しています。

平成24年度は、東日本大震災被災文化財救援募金(文化庁)として、皆様から78,858円ものあたたかいご支援をいただき、2013年5月8日に公益財団法人文化財保護・芸術研究助成財団に送金させていただきました。皆様のご協力に心より感謝申し上げます。

募金活動は、平成25年度より、東日本大震災被災博物館復興支援募金(公益財団法人日本博物館協会)として継続させていただいております。平成25年度は50,051円、平成26年度は34,768円、平成27年度は52,916円と、皆様からあたたかいご支援をいただき、公益財団法人日本博物館協会に送金させていただきました。引き続き皆様のご協力をお願い申し上げます。

節電対策について

詳細はこちら(PDF)

『被災地の博物館に聞く-東日本大震災と歴史・文化資料-』の刊行

2011年7月に開催した特別集会で報告された被災状況や救援活動の実状について広く知っていただくため、当館が実施している宮城県気仙沼市小々汐地区における救出活動の報告を加えた報告書を吉川弘文館から刊行しました。(2012年3月)

パネル展示「東日本大震災の被災状況と歴史・文化資料の救援活動」の開催

当館が宮城県気仙沼市で実施している歴史・文化資料の救援活動について広く知っていただくため、仙台市博物館等によって宮城県内で行われてきた救援活動についての報告も併せ、エントランスホールでパネル展示を開催しました。

開催期間:平成24年3月6日(火)~5月6日(日)

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特別集会「被災地の博物館に聞く」

全国の博物館職員と関係者が集い、被災地の博物館職員から震災後の状況について話を聞くことで、情報を共有し、精神的に支援するとともに、今後の連携のあり方を探るために一般財団法人歴史民俗博物館振興会と共催して特別集会「被災地の博物館に聞く」を開催しました。

日時: 2011年7月30日(土) 13:00~18:00
場所: 国立歴史民俗博物館 講堂
※集会で発表された資料を掲載しました

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専門家の派遣・救援物資の送付

文化庁が設置した、東日本太平洋沖地震被災文化財等救援委員会の構成団体となり、歴史・文化資料等の救援のため、被災地に歴史、民俗、保存科学等の専門家を派遣しています。

また、被災地の博物館に救援物資(資料収納箱、調湿剤、脱酸素剤等)を送付しました。

(2011年4月~)