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「来訪神、姿とかたち-福の神も疫神も異界から-」(第4展示室)「中世公家の〈公務〉と生活-広橋家記録の世界-」(第3展示室)

特集展示(第4展示室)
「来訪神、姿とかたち-福の神も疫神も異界から-」

開催概要

開催期間 2023年1月17日(火)~ 2023年5月14日(日)
会場 国立歴史民俗博物館 第4展示室 特集展示室
料金 一般600円/大学生250円
高校生以下無料

※総合展示もあわせてご覧になれます。
※障がい者手帳等保持者は手帳等の提示により、介助者と共に入館料無料です。
※高校生及び大学生の方は、学生証等を提示してください。
※博物館の半券の提示で、当日に限りくらしの植物苑にご入場できます。 また、植物苑の半券の提示で、当日に限り博物館の入館料が割引になります。

開館時間

~2月 9:30 ~ 16:30(最終入館は16:00まで)
3月~ 9:30 ~ 17:00(最終入館は16:30まで)

休館日 月曜日 ※5月1日(月) は開館
その他館内メンテナンスのため休館する場合があります。
主催 大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館

みどころ

新型コロナウイルス感染症の流行は、日本だけでなく世界の人々の生活に甚大な影響を与えましたが、前近代には、疫病は“鬼”に代表される恐ろしい存在が、外界から集落や家に訪れてもたらすと信仰されました。一方、外界からは、幸福をもたらす神霊も訪れると信仰されてきました。そうした、異界から訪れる神霊のイメージは、時代や地域によってさまざまです。日本各地の、そうした神霊への信仰が反映された、鬼や神々のイメージを、仮面を通じて伝えたいと思います。

趣旨

新型コロナウイルス感染症の世界的な流行は、未だ完全には収束せず、日本だけでなく世界の人々の生活に甚大な影響を与えております。疫病は人類の歴史とともにあり、科学の進んだ現代医学・疫学によっても、その克服は困難であることを、コロナウイルスの流行によって、実感されました。

前近代には、疫病は“鬼”に代表される恐ろしい存在が、外界から集落や家に訪れて、病気をもたらすと信仰されました。と同時に、外界からは、幸福をもたらす神霊も訪れると信仰されてきました。そうした、異界から訪れる神霊のイメージは、地域によってさまざまです。日本各地の、そうした神霊への信仰が反映された、鬼や神々のイメージを、仮面を通じて伝えるのが、本展示の趣旨です。

個々の人びとや地域社会において、幸福にしても不幸にしても、人の力や人智の及ばない事象について、何らかの神霊やその仕業によるものと長い時代にわたって信仰されてきました。幸福をもたらす福の神は翁姿で、病苦や災害をもたらす神霊は、おそろしい形相の鬼の姿で表現されることが多くあります。しかしながら実際には、地域や時代により神霊の姿は多様です。またその姿は、日本人にとっては、古代に中国から伝えられた外来の宗教である仏教からの大きな影響を受けています。

幸福、あるいは疫病や災害等の災い、いずれにしても異界から訪れる神霊がもたらすものと信仰されてきましたが、仏教等の外来文化の影響も考えつつ、琉球地域を含む日本諸地域の神霊の姿、イメージと信仰の諸相をテーマとして、館蔵の民俗仮面を中心に、以下の構成により展示します。

Ⅰ.冬から春の神楽と仮面
Ⅱ.鬼は外の起源、古代宮中の追儺から寺院の行事の追儺、その民俗化
Ⅲ.琉球地方、海上彼方の異郷から訪れる来訪神
Ⅳ.東アジアに広がる追儺の文化:貴州省トン族(侗族)追儺の文化

主な展示資料


追儺の図 近世 本館蔵
・追儺の図
・奈良県五條市念仏寺陀々堂鬼面 複製
・愛知県花祭り鬼面等 複製
・牛玉宝印 ※個人蔵
・ミルク(弥勒)面  ※個人蔵
・石垣島アンガマ 複製
・中国貴州省トン族(侗族)儺戯仮面 複製

など約30点(一部個人蔵、その他すべて本館蔵)
※会期中、展示替えを行う予定です。

 

【展示代表】

松尾 恒一 まつお こういち(国立歴史民俗博物館 民俗研究系 教授)

専門分野:
民俗宗教、儀礼・芸能史
主な研究テーマは、寺社の儀礼の歴史と伝承。 國學院大學大学院博士課程修了。博士(文学)。

著書:
『日本の民俗宗教』(筑摩書房、2019年)、『物部の民俗といざなぎ流』(吉川弘文館、2011年)、『儀礼から芸能へ 狂騒・憑依・道化』(角川学芸出版、2011年)、『延年の芸能史的研究』(岩田書院、1997年)。

編著:
『琉球弧 ― 海洋をめぐるモノ・人、文化』(岩田書院、2012年)、『東アジアの宗教文化 越境と変容』(岩田書院、2014年)、『東アジア世界の民俗 変容する社会・生活・文化』(アジア遊学 215、勉誠出版、2017年)、『日本史小百科「神道」』(東京堂出版、2002年)、『日本の祭り 大図鑑』全4巻(ミネルヴァ書房、2015年)等。他、論文多数。

 

 

1) 追儺の図
近世 国立歴史民俗博物館蔵

節分の鬼追いの起源ともなった、疫鬼を祓う赤い面をかぶった方相氏の絵画。

2) 奈良県五條市念仏寺陀々堂鬼面 複製
昭和時代 国立歴史民俗博物館蔵

念仏寺陀々堂の正月行事に登場する巨大な鬼の面。

3) ミルク(弥勒)面
平成時代 個人蔵

沖縄の西表島の年中行事で稲の稔りをもたらすと信仰される弥勒(ミルク/ミリク)の仮面。

4) フサマラー 複製
昭和時代 国立歴史民俗博物館蔵

沖縄の波照間島の年中行事で、農耕・生活に必要な雨を降らせると信仰される「フサマラー」の仮面。

   

5) 貴州省トン族(侗族)儺戯仮面 複製
昭和時代 国立歴史民俗博物館蔵

中国の貴州省のトン族(侗族)の民俗仮面。集落に疫病が流行した際に、その収束を願って、唐代の戦闘と恋の歴史物語に基づく劇が、これらの仮面をかぶって演じられた。

 

第3展示室(特集展示)
「中世公家の〈公務〉と生活-広橋家記録の世界-」

開催概要

開催期間 2023年3月7日(火)~ 2023年5月7日(日)
会場 国立歴史民俗博物館 第3展示室 特集展示室
料金

一般600円/大学生250円
高校生以下無料
※総合展示もあわせてご覧になれます。
※障がい者手帳等保持者は手帳等の提示により、介助者と共に入館料無料です。
※高校生及び大学生の方は、学生証等を提示してください。
※博物館の半券の提示で、当日に限りくらしの植物苑にご入場できます。 また、植物苑の半券の提示で、当日に限り博物館の入館料が割引になります。

開館時間 9:30~17:00(最終入館は16:30まで)
休館日 月曜日 ※5月1日は開館
主催 大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館