7 日本の木の炭素14年代がずれる,そのわけは?
日本の木のなかには,タスマニアやニュージーランドなど,南半球の木に近い炭素14年代を示すものがあります。北半球と南半球では,大気の交換に時間差があり,炭素14の濃度が少し異なっています。木の年輪が盛んに生育するころ,日本列島は梅雨の季節を迎えます。梅雨前線の影響で,日本には南半球の大気が流れ込んでいると考えられます。日本の木に見られる炭素14年代のずれは,このような当時の環境の様子を表しているのかも知れません。(坂本)
参考文献
・Imamura M., Ozaki H., Sakamoto M., Itoh S. and Mitsuatni T. (2012) Possible correlation between radiocarbon regional offset in Japan and East Asian Monsoon. 21nd International Radiocarbon Conference, Paris.

2014 国立歴史民俗博物館