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企画展示室入口~第1部「プロローグ」編 第2部「年代測定の方法」編 第3部「縄文から弥生へ」編 体験しよう!年代研究編ゲート~展示室入口編

企画展示「弥生はいつから!?」の展示室はいったいどんな様子?…ここで少しだけお見せしましょう。詳しい内容は、実際に展示室でご覧になっていただきたいので、ここでは展示の雰囲気を感じてください。

企画展示「弥生はいつから!?-年代研究の最前線-」

同じ時期に、当館「くらしの植物苑」(本館から徒歩約5分)では「伝統の朝顔」展を開催しています。そこでは、朝顔のイメージが変わるくらい、さまざまな形・色の朝顔が出迎えてくれます。少し足を伸ばして、植物苑もおとずれてみてはいかがでしょうか?

「伝統の朝顔」紹介ページ 

企画展示室入口~第1部「プロローグ」編

[1] 展示室入口

ここが「弥生はいつから!?」展示室入口です。大きな屋久杉の年輪デスクが見えています。チケットを係の人に見せて、中に入りましょう。

「弥生はいつから!?」の展示場案内図はこちら (PDF版はこちら(135KB))

[2] 第1部「プロローグ」

ここでは「時間の化石」と「新しい年代観にもとづく年表」をご案内します。入ってすぐに大きい屋久杉の年輪が、右を見ると歴博が出している「新しい年代観」と、従来の年代観を比べた年表が広がっています。 

今までみなさんが覚えてきた年代観と見比べてください。 
年表の先には、なぜ当館がこのような年代観を出すことになったのか、その説明が始まります。

[3] 屋久杉年輪デスク
これが、屋久島(鹿児島県)の屋久杉年輪デスク(森林総合研究所)です。とても大きいですね。これらの樹木の年輪から「標準パターン」を作り、年代不明の木材の年輪と照らし合わせて年代を測定します。
[4] 屋久杉年輪にみる時代
屋久杉の上にかぶさっているシートを一部拡大しました。それぞれの年輪ができた年号と、その年のできごとが書いてあります。この杉は、ずいぶんと長い間を経てきているのですね。

第2部「年代測定の方法」編


[1] 年代測定の方法

こでは第2部「年代測定の方法」をいくつか紹介しています。どんな方法で測定しているのでしょうか? 

今回の展示では「年輪年代法」「炭素14年代法」「甕棺の年代決定」「青銅器の年代」「土器形式による広域編年」という5つの方法を紹介します。

実際に使っている機械も展示しています。こういうチャンスは滅多にありません!ぜひ展示室まで見にきてくださいね。

 
[2] 年輪年代測定
研究に使っている機械の一つ、「年輪読取器」です。これで、多くて細かい年輪の幅を、一つ一つ正確に測っていくんですよ!数えるときに緊張しそうですね。
 
[3] 炭素14年代法 その1「スパークチェンバー」

写真では見えませんが、この機械の中では光の線がバチッと音を立てながら走っています。

この光っている線は何だと思いますか?宇宙からやってくる「宇宙線」です。普段は見えませんが、この「スパークチェンバー」(高エネルギー加速器研究機構)という機械で、地球に降ってくる様子が見られます。 

こんなにひんぱんに降ってくるの!とビックリしますよ。

 
[4] 炭素14年代法 その2「炭素14年代測定試料精製装置」
昔の土器などに付いている炭を、実験に使うために精製する機械です。炭に含まれている「炭素14」というもので年代が分かってきます。 では「炭素14」とは一体何でしょう?どのように測定し、年代が分かるのでしょう?答えは展示室でどうぞ。

第3部「縄文から弥生へ」編


[1] 「縄文から弥生へ」室内その1

次の展示室に移りました。この部屋全体で第3部「縄文から弥生へ」を紹介します。

コーナーは5つ「弥生時代とは」「列島各地の弥生文化」「東西交流」「金属器のはじまり」「縄文から弥生へ」が、この部屋のなかに凝縮されています。ひとまわりしたら、これまでのイメージが変わってくるかもしれませんよ!

 
 
 
[2] 「縄文から弥生へ」室内その2
このように、各地の特徴のある土器が、一か所にこれだけ集まる機会は滅多にありません!お見逃しなく。
 
 

[3] 唐古・鍵遺跡

コーナーをピックアップしてみましょう。

奈良県 唐古・鍵遺跡のコーナーでは、占いに使っていた動物の骨や、褐鉄鉱(かってっこう)の容器に入ったヒスイの勾玉が出てくるなど、当時の様子をかいまみることができます。

 
 
 
[4] 漆文化
向かって右側は、佐賀県 柚比本村遺跡出土の朱漆玉鈿装鞘(複製品)です。中には銅剣が収まっています。このような漆製品の年代も、研究により見直されています。
[5] バーチャル土器まわし
ここには、このような画面をいくつか置いています。普段、実際にさわる機会がない土器を、このように画面上でいろいろな方向から眺めてることができます。ぐりぐりと回してみてみませんか?

体験しよう!年代研究編

[1]第3室について

最後の部屋は、ビデオコーナーと「体験しよう!年代研究」のコーナー、どんな体験ができるでしょうか? 

まずビデオコーナー、歴博が取り組んでいる年代研究のビデオを上映しています。いま写っている場面は、ちょうど当館が発表している新しい年代観を紹介しているところです。

[2] 「縄文人・弥生人の気持ちになろう」その1
画面に弥生時代の格好をしている人がいますね。これは実際に着ているのでしょうか…?
[3] 「縄文人・弥生人の気持ちになろう」その2

…実は、このように「標識」を持ってカメラの前に立っています。他にもパターンがあります。ぜひ体験してみてください。

モデルをしていただいた方と、次の写真に写っている方はこの体験コーナーのボランティアたちです。使い方をていねいに説明してくれますので、気軽に声をかけてください。

[4] 「顕微鏡で観察しよう」「かたちで探そう」

先に進むと「かたちで探そう」のコーナーです。パソコンの画面の一部分は、指やマウスで線などが描けるようになっています。何か形を描いてみてください、その形に近い土器が隣の画面に出てきます。

そして「顕微鏡で観察しよう」のコーナーです。土器に付いた食べ物の残りかすでできた「おこげ」を観察することができます。こんなも小さなものでも、炭素14年代法では年代を測ることができるのですね。どれだけ小さいか、それは実際にご覧ください。

ゲート~展示室入口編

[1] ゲート看板

れきはくへの入口は、このゲート看板が目印です。向かって左正面は「弥生はいつから!?」、もう片方の正面は「伝統の朝顔」の看板です。弥生展のキャラクター「弥生ちゃん」がお出迎え!

※「伝統の朝顔」はくらしの植物苑が会場です。本館から徒歩約5分ですが、直接行かれる場合は別の道順があります。こちらをご覧ください。

[2]館の入口
坂をのぼって歴博の入口まで着きました。さっそく、中へはいりましょう!

[3] エントランス
ここはエントランスです。「弥生はいつから!?」の看板が見え、その左には「総合案内」「入場券(チケット販売所)」「(展示室)入口」と続きます。チケットの準備はできましたか?それでは展示室に行ってみましょう。

[4] 階段

受付を通ったら正面のガラスドアを開けて階段をおり、左に曲がると企画展示室の入口です。

※企画展示のチケットで常設展示もご覧いただけますが、館内がとても広いため、先に企画展示をご覧になることをお薦めします。