開催概要
当館くらしの植物苑では、2002年より「伝統の桜草」と題して、桜草の展示を行ってきました。
「伝統の桜草」とは、江戸時代中頃以降、園芸家によって野生種の中から変わった花が探し出され、多くの品種が作り出されてきた一連の桜草をさします。花の色は紅色から白色、花の形も平弁からつかみ弁までと様々です。こうした多様な花色・花形の桜草を展示するとともに、2003年に寄贈された桜草花壇によって伝統的な観賞方法を再現するなど、展示方法にも工夫をしています。
また、今年度は「桜草の栽培史-江戸中期から幕末まで」をテーマとして、園芸品種が出現し、連がつくられて品評会が始まったことにより品種が増えて、桜草文化が形成・発展した江戸中期から幕末の様子と、当時の品種が現在でもいくつか残っていることをパネルで紹介します。
併せて、2007年に収集した八重咲きの品種や2010年に収集した野生系の品種、2013年から2015年にかけて収集した現代の新花も展示します。
開催期間 | ※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のための休苑により中止となりました。 |
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会場 | 国立歴史民俗博物館 くらしの植物苑 |
料金 | 個人 100円 団体(20名以上) 50円 ※高校生以下は入苑無料です。 |
開苑時間 | 9時30分~16時30分 (入苑は16時00分まで) |
休苑日 | 毎週月曜日(祝日の場合は翌日休苑) |
主催 | 国立歴史民俗博物館 |
概要
展示する桜草はおもに鉢植えで、1鉢に4芽、各品種2鉢ずつ用意し、桜草花壇、東屋周囲、ハウス2棟、よしず展示場で展示を行います。
桜草花壇には、江戸時代に作出された品種を主に展示し、野生系の品種、現代の新花はコーナーを設けて展示します。その他に、地植えやプランターなどで展示します。東屋内では、園芸品種が出現し、連がつくられて品評会が始まったことにより品種が増えて、桜草文化が形成・発展した江戸中期から幕末の様子と、当時の品種が現在でもいくつか残っていることについて解説したパネルを展示します。
また、本館エントランス前にも、植物苑のご紹介もかねて、プランターで展示します。
●出展品種 計約400品種
●出展鉢数 約700鉢
-くらしの植物苑の桜草花壇- 天保年間(1830~43)の写本と伝わる「櫻草作傳法(さくらそうさでんほう)」に書かれている桜草花壇(組立小屋の中に5段の棚を設けた花壇)を元に復元された、伝統的な観賞法。(2003年に寄贈)この花壇では、江戸時代に作出された品種を主に展示。 |
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1) 桜草花壇 | 2) ビニールハウス展示風景 |
3) 玉川 たまがわ(園芸種) | 4) 駒止 こまどめ(園芸種) | 5) お手玉 おてだま(園芸種) |
6) 清風名月 せいふうめいげつ(園芸種) | 7) 小桜源氏 こざくらげんじ(園芸種) | 8) 夕栄 ゆうばえ(園芸種) |
9) 花鈿 かでん(園芸種) | 10) 戸田ヶ原桃 とだがはらもも(野生種) | 11) 小桜重 こざくらがさね(八重咲) |
関連の催し
桜草 有償頒布のご案内
日時 |
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場所 | くらしの植物苑 |
※頒布数2,100ポット予定(売り切れ次第終了)
※別途、入苑料が必要となります。
関連催事のご案内
第253回 くらしの植物苑観察会 「桜草の栽培史-江戸中期から幕末まで」
講師 | 水田 大輝(日本大学) |
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日時 | ※新型コロナウィルス感染拡大防止のため開催を中止させていただきます。ご迷惑をおかけしますが、ご理解の程、よろしくお願いいたします。 |
会場 | くらしの植物苑 |
※事前申込み不要