開催概要
くらしの植物苑では、2002年より「伝統の桜草」と題して、桜草の展示を行ってきました。
「伝統の桜草」とは、江戸時代中頃以降、園芸家によって野生種の中から変わった花が探し出され、多くの品種が作り出されてきた一連の桜草をさします。花の色は紅色から白色、花の形も平弁からつかみ弁までとさまざまです。こうした多様な花色・花形の桜草を展示するとともに、2003年に寄贈された桜草花壇によって伝統的な鑑賞方法を再現するなど、展示方法にも工夫します。
また、今年は「江戸時代の桜草」をテーマに、江戸時代に栽培されてきた桜草の品種名を、番付と押し花の資料を用いて解説パネルで紹介します。
併せて、2007年に収集した近年作出の八重咲きの品種、2010年に収集した野生系の品種、2013年から2015年にかけて収集した現代の新花も展示します。
開催期間 | 2016年4月12日(火)~5月8日(日) |
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会場 | 国立歴史民俗博物館 くらしの植物苑 |
料金 | 個人(高校生以上) 100円 |
開苑時間 | 9時30分~16時30分 (入苑は16時まで) |
休苑日 | 毎週月曜日(祝日の場合は翌日休苑) ※ただし、5月2日(月)は開苑 |
主催 | 国立歴史民俗博物館 |
展示構成
展示する桜草はおもに鉢植えで、1鉢に4芽、各品種2鉢ずつ用意し、桜草花壇、東屋周囲、ハウス2棟、よしず展示場で展示を行います。桜草花壇には、江戸時代に作出された品種の桜草を展示します。
また、近年作出の八重咲きの品種、野生系の品種、現在の新花のコーナーを設け展示します。そのほかに、プランターなどに植えて東屋周囲に展示します。
本館エントランス前にも植物苑の宣伝を目的として、プランターに植えた桜草を展示します。
東屋内では、江戸時代の番付や押し花にみられる桜草の品種名について、解説パネルを展示します。
●出展品種 計 約400品種
●出展鉢数 約700鉢
ビニールハウス展示風景 | 桜草花壇 |
獅子頭 | 駒止 | 北斗星 |
落葉衣 | 光源氏 | 蛇の目傘 |
天晴 | 羅生門 | 南京小桜 |
ハーモニー(八重) | 舞紅葉(八重) | アラカルト(八重) |
関連の催し
桜草の有償頒布のご案内
日時 | 4月12日(火) 9:30~10:30 |
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場所 | くらしの植物苑 |
価格 | 1ポット(3.5号)・・・310円~510円 (園芸品種・野生品種) |
くらしの植物苑観察会 第205回観察会「江戸の花とさくらそう」
日時 | 4月23日(土)13:30~15:30 |
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場所 | くらしの植物苑 |
講師 | 半田 高(明治大学農学部) |
備考 | 事前申し込み不要、要入苑料 |
※内容は変更する場合があります。ご了承ください。