開催概要
くらしの植物苑では、2002年より「伝統の桜草」と題して、桜草の展示を行ってきました。
「伝統の桜草」とは、江戸時代中頃以降、園芸家によって野生種の中から変わった花が探し出され、多くの品種が作り出されてきた一連の桜草をさします。花の色は紅色から白色、花の形も平弁からつかみ弁までとさまざまです。こうした多様な花色・花形の桜草を展示するとともに、2003年に寄贈された桜草花壇によって伝統的な鑑賞方法を再現するなど、展示方法にも工夫します。
また、今回は「桜草レスキュー -伝統の桜草を守る-」をテーマに、江戸時代から続く園芸品種が減少してきている現状を紹介するとともに、品種を保存するために必要なことをパネルで解説します。
併せて、2007年に収集した近年作出の八重咲きの品種、2010年に収集した野生系の品種、2015年に収集予定の新花も展示します。
開催期間 | 2015年4月14日(火)~2015年5月6日(水) |
---|---|
会場 | 国立歴史民俗博物館 くらしの植物苑 |
料金 | 個人(高校生以上) 100円 団体(20名以上) 50円 ※小中学生は入苑無料です。 ※毎週土曜日は高校生は入苑無料です。 ※くらしの植物苑20周年を記念し、4月29日(水・祝)~5月6日(水)は入苑無料です。また、無料開放期間中に御来苑された方に植物の種とオリジナルクリアファイルをプレゼントいたします。(数に限りがありますので期間中でも配布終了する場合があります) |
開苑時間 | 9時30分~16時30分 (入苑は16時まで) |
休苑日 | 4月20日(月)、27日(月) |
主催 | 国立歴史民俗博物館 |
展示構成
展示する桜草はおもに鉢植えで、1鉢に4芽、各品種2鉢ずつ用意し、桜草花壇、東屋周囲、ハウス2棟、よしず展示場で展示を行います。桜草花壇には、江戸時代に作出された品種の桜草を展示します。
また、近年作出の八重咲きの品種、野生系の品種、2015年に収集予定の新花のコーナーを設け展示します。そのほかに、プランターなどに植えて東屋周囲に展示します。
本館エントランス前にもプランターに植えた桜草を展示します。
東屋内のパネルでは、品種の取り違いや温暖化によって、桜草の園芸品種が減っていることと、保存していくために必要なことを紹介します。
1) ビニールハウス展示 |
2) 桜草花壇 |
園芸種
3) 獅子頭 |
4) 駒止 | 5) 蛇の目傘 |
6) 光源氏 |
7) 北斗星 | 8) 落葉衣 |
八重咲き
9) ハーモニー |
10) 浜千景 |
野生種
11) 秩父紅 |
12) 八ヶ岳白 |
2013年収集
13) お手玉 |
14) 花鈿 |
2014年収集
15) 異端紅 |
16) 君の微笑 |
関連の催し
桜草 有償頒布のご案内
日時 | 4月14日(火) 9:30~10:30 |
---|---|
場所 | くらしの植物苑 |
価格 | 1ポット(3.5号)・・・310円~510円(園芸種・野生種) |
会期中の行事
くらしの植物苑観察会
第193回観察会 「日本の桜草栽培史」
講師 | 山原 茂(浪華さくらそう会会長) |
---|---|
日時 | 4月25日(土) 13時30分~15時30分 |
会場 | くらしの植物苑 |
備考 | 事前申し込み不要、要入苑料 |
関連図録等
『季節の伝統植物』 800円
- くらしの植物苑関係の刊行物のお問い合わせ
- 財団法人 歴史民俗博物館振興会
電話:043-486-8011(9時30分から17時00分まで)、Fax:043-486-8008
E-mail:shop@rekishin.or.jp
※内容は変更する場合があります。ご了承ください。