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開催概要展示構成関連の催し刊行物のご案内

開催概要

伝統の朝顔
開催期間2011年8月2日(火)~2011年9月4日(日)
展示物イメージ

朝顔は古くから多くの人々に親しまれてきました。特に江戸時代以降になると、文化・文政・天保期,嘉永・安政期,明治・大正期など、繰り返し朝顔ブームが訪れ、そのたびに葉と花の多様な変化や組み合わせを楽しむ変化朝顔が創り出されてきました。これは今日に遺伝学でいう突然変異を見つけ出し、系統として確立するという、世界的に見ても特異なもので、特に幕末頃にはきわめて多くの品種が創り出されていたようです。それらの中には、残念ながら大輪朝顔に圧倒されて、あまり知られることなく絶えてしまったものもあります。ただ、広くは栽培されなかったものの、一部の愛好家の努力によって大切に保存され、現在に伝えられたものも少なくありません。

そこで、江戸時代以降の独創的な知識と技術を駆使して創り上げられた伝統の朝顔を広く知ってもらい、人と植物との関わりを見るべく、当館では1999年以降にわたり、歴史資料としてこれらの朝顔を展示してきました。今年度の企画も、これまでと同様の目的をもつものです。また今回は、変化朝顔の系統を維持するために行う仕分け(仕訳け)(選抜)をテーマにパネル展示をおこないます。

会場 国立歴史民俗博物館 くらしの植物苑
料金

個人(高校生以上) 100円 / 団体(20名以上) 50円 

※小中学生は入苑無料です。 
※毎週土曜日は高校生は入苑無料です。

開苑時間

平日:9時30分~16時00分 (入苑は15時30分まで)
土・日・祝日:9時30分~16時30分 (入苑は16時00分まで) 

※ただし、8月11日(木)~17日(水)は8時30分から開苑いたします。
※開花の特性上、午前中の早い時間が見ごろです。

休苑日 2011年8月8日(月)、22日(月)、29日(月)
※8月15日は開苑いたします。
主催 国立歴史民俗博物館

展示構成

くらしの植物苑内のハウス、東屋、よしず展示場に、当苑で栽培・育種した鉢植えの朝顔の展示をいたします。

  • 変化朝顔 正木系44系統、出物系26系統(歴博で2005年に発見された無弁花朝顔を含む)
  • 明治時代以降の大輪朝顔 25系統程度
  • ヨーロッパ・北米・アジア産、その他各地の近縁の朝顔 10系統程度

※植物苑の朝顔の様子は「くらしの植物苑 今週のみごろ」でもご覧いただけます。

黄蝉葉栗皮茶丸咲大輪
(団十郎)

青渦蝙蝠南天葉淡青地藤紫吹雪筒咲八重

青水晶斑入渦柳葉藤紫爪覆輪撫子采咲

青斑入孔雀葉石化淡紅紫覆輪切咲(石化)

松島鍬形葉白地紫時雨絞丸咲(咲分)

展示風景

   

朝顔苗有償頒布のご案内

日時 6月25日(土)・7月23日(土)は9時30分~13時30分、
8月2日(火)の展示解説会当日は9時30分~10時30分に行います。
場所 くらしの植物苑
価格 1ポット200円~(税込)
備考 * お一人様あたりの苗の数を制限させていただく場合があります。 
* 数量に限りがあります。品切れの節はご容赦ください。
* 別途、入苑料が必要となります。
* 植物苑内のみでの頒布となります。予約・取り置き・通販等は承っておりませんのでご了承ください。

くらしの植物苑観察会

第149回観察会「朝顔の仕分け」

日時 8月27日(土) 10時00分~
場所 くらしの植物苑
講師 仁田坂 英二 (九州大学大学院)
備考 ※事前申し込み不要、要入苑料

※内容は変更する場合があります。ご了承ください。

刊行物のご案内

刊行物

・ 『朝顔図譜をよむ-あさかほ叢-』2008年 / 500円
・ 朝顔を語る-歴博ブックレット- 2001年 / 800円
・ 伝統の朝顔Ⅲ-作り手の世界- 2000年 / 1200円
・ 伝統の朝顔Ⅱ-芽生えから開花まで-2000年 / 950円
・ 伝統の朝顔 1999年 / 950円

くらしの植物苑関係の図録・絵葉書等の刊行物についてのお問い合わせ
財団法人 歴史民俗博物館振興会
電話:043-486-8011(9時30分から17時00分まで) / E-mail:shop@rekishin.or.jp