開催概要

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サザンカは日本を原産地とし、ツバキとともに冬枯れの季節に庭を彩る数少ない植物です。くらしの植物苑では、特別企画「季節の伝統植物」の一環として、2001年よりサザンカを収集し、展示してきました。このサザンカは、自生種に近い「サザンカ群」、獅子頭の実生またはその後代と考えられている「カンツバキ群」、サザンカとツバキの間で自然に出来た雑種またはその後代と考えられている「ハルサザンカ群」、「タゴトノツキ群」の4グループに大別されますが、花はグループごとに10月中頃から翌年2月にかけて上記の順に咲いていきます。これらの品種は、いずれも実生の変種から選抜されたもので、こうした品種を維持・普及する方法は、日本の園芸文化の大きな特徴といえます。
当苑では、人とサザンカの関わりを遺伝資源と文化的な資産の両面から着目し、生きた植物と歴史資料を併せて考察した成果を展示してきました。今年度の特別企画「季節の伝統植物」では、「育て方と楽しみ方」を共通テーマにしておりますが、「冬の華・サザンカ」では、花形・花の変化・名前の付け方・鉢植えの楽しみ方に注目しています。また、近代に作成されたサザンカの番付表を展示するとともに、苑内で人気投票を行い、その結果を番付表にして発表します。
会場 | 国立歴史民俗博物館 くらしの植物苑 |
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料金 | 個人(高校生以上)100円 / 団体(20名以上)50円 ※小中学生は入苑無料です。 ※毎週土曜日は高校生は入苑無料です。 |
開苑時間 | 9時30分~16時30分 (入苑は16時00分まで) |
休苑日 | 2009年12月7日(月)・14日(月)・21日(月)・27日(土)~2010年1月4日(月)・12日(火)・18日(月)・25日(月) |
主催 | 国立歴史民俗博物館 |
展示構成
2000年に当苑へ寄贈された品種に、その後新たに収集したものを加え、栽培・育種したサザンカ(サザンカ群70品種、カンツバキ群43品種、ハルサザンカ群32品種)を鉢植えにより、苑内の東屋周辺、ハウスで展示します。一部、常設スペースでの地植えもあります。また、サザンカの花形や花の変化、名前の付け方、鉢植えの楽しみ方について解説したパネルを展示します。
植物苑のサザンカの様子は「くらしの植物苑 今週のみごろ」でもご覧いただけます。
サザンカ群 「稲妻」 |
カンツバキ群 初光 |
ハルサザンカ群 六歌仙 |
野生サザンカ |
関連の催し
くらしの植物苑観察会
第129回観察会 「サザンカの楽しみ方」
日時 | 12月5日(土) |
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会場 | くらしの植物苑 東屋 |
講師 | 箱田 直紀(恵泉女学園大学 名誉教授) |
備考 | 事前申し込み不要、要入苑料 |
第130回観察会 「出土資料からみたツバキ」
日時 | 1月23日(土) |
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会場 | くらしの植物苑 東屋 |
講師 | 永嶋 正春(当館情報資料研究系) |
備考 | 事前申し込み不要、要入苑料 |
関連図録等のご案内
- 『季節の伝統植物』 800円
- 『冬の華・サザンカ』 980円
- くらしの植物苑関係の図録・絵葉書等の刊行物についてのお問い合わせ
- 財団法人 歴史民俗博物館振興会
電話:043-486-8011(9時30分から17時00分まで) / E-mail:shop@rekishin.or.jp
※内容は変更する場合があります。ご了承ください。