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開催概要植物苑の朝顔のようす関連の催し刊行物のご案内

開催概要

伝統の朝顔
開催期間2006年8月8日(火)〜9月3日(日)

展示物イメージ

伝統の朝顔-準備状況

江戸時代後期にブームとなった『変化朝顔』の世界を展示いたします。『変化朝顔』とは、古代中国から日本にもたらされた、青色・ラッパ状花の朝顔がもつ多数の突然変異を維持することで作り出された奇葉・奇花の一大系統群です。種子でしか系統を維持できない植物を、しかも突然変異の多様さを鑑賞するという園芸文化は、世界でも類例がありません。種子ができる通常株と突然変異があらわれる鑑賞株が同じ親からうまれたにもかかわらず、姿形がまったく違うという変化朝顔は、遺伝の法則にのっとって、現代まで維持されてきました。江戸時代の人々が、経験的にでも遺伝の法則をこころえていたことは驚異的です。 維持されてきた代表的な系統を、遺伝の仕組みが分かるように展示しています。江戸時代の先端技術と特異な文化を確かめてください。

1999年以降、くらしの植物苑ではこうした変化朝顔の収集と育種・展示を行ってきました。展示の特徴は展示される朝顔が苑で栽培されたものであること、そして系統を維持の仕組みを分かり易く展示していることです。また、本年はありませんが、朝顔図譜や絵画資料なども合わせて展示しました。これらについては当館『伝統の朝顔Ⅲ-作り手の世界―』に詳しく掲載されています。

会場 国立歴史民俗博物館 くらしの植物苑
料金 個人(高校生以上)100円 / 団体(20名以上)50円 
開苑時間 9時30分~16時30分 (入苑は16時まで)
休苑日 8月21日(月)・28日(月)
主催 国立歴史民俗博物館

「伝統の朝顔」チラシ (PDFファイル 397KB)

植物苑の朝顔のようす

会期も残り少なくなりました。今日掲載する出物系統は、展示期間後も御覧いただけるように展示いたします。

[8月31日 更新]

出物系統:獅子咲

青掬水爪竜葉瑠璃色風鈴獅子咲牡丹

黄握爪竜葉紅風鈴獅子咲牡丹

出物系統:采咲

青水晶斑入渦柳葉淡藤色爪覆輪采咲牡丹

黄斑入細柳葉紺細切采

采咲枝垂れ

青斑入柳葉枝垂紫采咲

青蜻蛉丸笹葉無弁花牡丹

これまでの朝顔のようす

8月8日(火)は10:30から「伝統の朝顔」展示プロジェクト委員による解説があります。
会期中は朝顔系統維持担当者による展示解説が午前中、行なわれます。

朝顔苗有償頒布のご案内

日時 8月8日(火)〜8月15日(火) 9:30〜12:00
場所 くらしの植物苑 休憩所
備考 * 別途、入苑料が必要となります。

※ご好評につき、完売致しました。

刊行物のご案内

刊行物
  • 「伝統の朝顔」1999年 / 950円
  • 「伝統の朝顔Ⅱ-芽生えから開花まで-」2000年 / 950円
  • 「伝統の朝顔Ⅲ-作り手の世界- 」2000年 / 1200円
  • 「朝顔を語る-歴博ブックレット- 」2001年 / 800円
くらしの植物苑関係の図録・絵葉書等の刊行物についてのお問い合わせ
財団法人 歴史民俗博物館振興会
電話:043-486-8011(9時30分から17時00分まで) / E-mail:shop@rekishin.or.jp

※内容は変更する場合があります。ご了承ください。