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開催概要展示構成

開催概要

伝統のサクラソウ
開催期間2003年4月22日(火)~5月5日(月)

日本の園芸文化は中国の支流としてとらえられていますが、中世以降は独自の世界をつくりました。近世ではさらに特殊性を帯びて、古典園芸植物のジャンル をつくるにいたりました。古典園芸植物とは、小型、鉢植え、奇葉・奇花をもつ日本独自の大群です。サクラソウもその一つです。

サクラソウに八重咲きはなく、単弁で、花序や花弁の変化に改良が加えられました。その素朴さゆえに、花色と花型の変化を総合的に観賞する「雛段飾り」が 生み出されました。残念にも、華やかな色彩と八重咲きを好む西欧に受入れられることはありませんでした。日本文化の特質をサクラソウに探ってみてはいかが でしょうか。

サクラソウの展示は、特別企画『季節の伝統植物』の第一弾です。夏は「アサガオ」、秋は「古典菊」、冬は「サザンカ」です。現代に埋没しかけている人と 植物のかかわり、季節感を確かめてください。

会場 国立歴史民俗博物館 くらしの植物苑
料金

個人(小学生以上)100円 / 団体(20名以上)50円

※毎週土曜日は高校生以下は無料

開苑時間 午前9時30分〜午後4時30分(入苑は午後4時まで)
休苑日 ※会期中は無休
主催 国立歴史民俗博物館

展示構成

展示資料写真

サクラソウの雛段飾り 「戸田ヶ原」など自生地で選抜され維持されてきた野生種に近い品種群
サクラソウ(Primula sieboldii)の雛段飾り。
5段に38鉢がきまりにのっとって配列されています。
この 古式にのっとった組み立て式の雛段は
千葉県印旛郡栄町在住の芝野国男氏から寄贈されたものです。
サクラソウ(Primula sieboldii)
「戸田ヶ原」など自生地で選抜され維持されてきた野生種に近い品種群。

 2003年これからの予定

「伝統のアサガオ」8月12日(火)~8月31日(日)
「伝統の古典菊」10月21日(火)~11月9日(日)
「冬の華・サザンカ」11月18日(火)~12月26日(金)