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開催概要展示構成

開催概要

国際展示特別企画(於オランダ)
「日本の伝統朝顔」 "MORNING GLORY EXHIBITION"
開催期間2000年7月28日(金)〜8月27日(日)

オランダ・ライデン市で開催される、歴博の企画展です

平成11年度くらしの植物苑特別企画「伝統の朝顔」は、入苑者から好評を博すだけでなく、英国王立園芸協会など海外からも注目され、変化朝顔と呼ぶ江戸時代以来の朝顔の一群およびそれらをつくり上げ育んだ園芸文化が脚光を浴びる契機となりました。

そんな中、江戸時代以来日本と深いかかわりをもつオランダの植物研究者や園芸関係者からは、ヨーロッパの園芸が日本に紹介されることはあっても日本の伝統的な園芸がヨーロッパに紹介される機会は乏しく、知られざる「伝統の朝顔」をオランダにおいても紹介し、日本の文化の理解を促したいとの要望がありました。

オランダは、周知のようにシーボルトなどによる江戸時代の植物、動物、民俗に関する収集品や記録を多数保存しております。特に日本固有の植物の基準標本の多くが保管されており、日本の植物や博物学史研究のために不可欠な資料が保管されております。

本館はオランダ側の要請を受けて、海外であまり知られることのなかった「伝統の朝顔」の展示を、ヨーロッパ3大植物園の一つとされるライデン植物園において開催することを企画し、協議の上、ライデン植物園と共催することといたしました。平成12年すなわち2000年は、日本オランダ友好400周年にあたり、この展示の開催が今後の国際交流を押し進めていく上で大きな布石となると考えられます。

会場 オランダ、ライデン大学付属ライデン植物園
後援 外務省、農林水産省
主催 国立歴史民俗博物館・ライデン大学付属ライデン植物園

展示構成

  • 変化朝顔(変わり咲き朝顔)約50系統(正木系統訳30、出物系統訳20)を、新築の温室において鉢植えで展示。
  • 育成する系統の種子は国立歴史民俗博物館・九州大学が提供し、播種・育成・展示・採種・系統維持を国立歴史民俗博物館が協力。

会期中の催し・関連の催し

  1. 日本庭園(シーボルト記念庭園)にて6月25日〜8月27日の間にコンサートを開催
  2. 閉会日の特別企画:8月27日、14:30〜、
    俳句会(芭蕉タイプの古いスタイルと現代の新しいスタイル)、コンサート
  3. ウィークエンド日本文化:9月22日(金)〜24日(日)、
    オランダ生け花会などによる生け花・盆栽の展示
  4. ライデン植物園の内容や行事につきましては、ウェブサイトをご覧ください
    www.hortus.leidenuniv.nl