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開催概要

開催概要

「伝統の朝顔 20年の歩み」
開催期間2019年7月30日(火) ~ 2019年9月8日(日)

くらしの植物苑の特別企画「伝統の朝顔」は、1999年に始まりました。現在、年4回行っている「季節の伝統植物」も、この「伝統の朝顔」の盛況をきっかけとしています。今年度は、その20周年を記念して、「伝統の朝顔20年の歩み」と題したイベントを開催します。

具体的には、植物苑内での特別企画と本館第3展示室での特集展示、本館講堂での第111回歴博フォーラム「伝統の朝顔20年の歩み」を合わせて行います。今年の夏は、変化朝顔を存分にご堪能ください。

 

朝顔は古くから多くの人々に親しまれてきました。特に江戸時代以降になると、文化・文政・天保期、嘉永・安政期、明治・大正期など、繰り返し朝顔ブームが訪れ、そのたびに葉と花の多様な変化や組み合わせを楽しむ変化朝顔(参考「豆知識」)がつくり出されてきました。これは今日の遺伝学でいう突然変異を見つけ出し、系統として確立するという、世界的に見ても特異なもので、特に幕末頃には多くの品種がつくり出されていたようです。

しかし、それらの中には、残念ながら単純な大輪朝顔の人気に圧倒されて、あまり知られることなく絶えてしまったものもあります。ただし、広くは栽培されなかったものの、一部の愛好家の努力によって大切に保存され、現在に伝えられたものも少なくありません。

そこで、江戸時代以降の独創的な知識と技術を駆使してつくり上げられた伝統の朝顔を広く知っていただき、人と植物との関わりを見るべく、当苑では1999年以降、歴史資料としてこれらの朝顔を展示してきました。

今年のテーマは「新しい朝顔」です。20周年を迎え、新たな出発にふさわしいテーマとして選びました。朝顔の変異が出現した歴史を江戸時代から平成に至るまで紹介し、その中で無弁花や萌黄、吹詰などの新しく見つかった系統についてパネルで解説します。

また、くらしの植物苑内のハウス、東(あずま)屋、よしず展示場に、当苑で栽培した鉢植えの朝顔を展示します。

開催期間 2019年7月30日(火) ~ 2019年9月8日(日)
会場 国立歴史民俗博物館 くらしの植物苑
料金 個人 100円 
団体(20名以上) 50円 
※小中学生・高校生は入苑無料です。 
開苑時間 9時30分~16時30分 (入苑は16時00分まで) 
休苑日 毎週月曜日(休日の場合は翌日休苑) ※8月13日は開苑します
主催 国立歴史民俗博物館

主な展示内容

●変化朝顔 正木系40系統、出物25系統
 ※歴博で2005年に発見された無弁花朝顔を含む。
●明治時代以降の大輪朝顔25系統程度
●ヨーロッパ・北米産の近縁の朝顔10系統程度

計約100系統、約700鉢を展示
★公的機関としては日本最大規模です!

※内容は変更になる場合があります。

 

光源氏 北斗星 落葉衣
1) 黄斑入蝉葉納戸時雨絞丸咲大輪(蝶々夫人) 2) 黄蝉葉栗皮茶丸咲大輪(団十郎) 3) 青渦柳葉江戸紫采咲牡丹
光源氏 北斗星 落葉衣
4) 青縮緬立田雨龍葉紫車咲 5) 萌黄縮緬葉白筒紅台咲牡丹 6) 青桔梗渦葉短毛青紫糸覆輪桔梗咲八重
光源氏 北斗星 落葉衣
7) 青渦顰葉渦小人紅筒白丸咲 8) 黄握爪龍葉淡紅紫地紅紫車絞覆輪風鈴獅子咲牡丹 9) 黄抱柳葉紅吹雪撫子采咲牡丹

豆知識 ー変化朝顔の名称-

江戸時代に育まれた園芸植物の中で、変化朝顔には特異な名称がつけられています。第一次ブーム(文化・文政期)の番付表にはその走りが見られますが、第二次ブーム(嘉永・安政期)に基本ができあがります。それは葉の色、模様・質・形、茎の形、花の色・模様・花弁・咲き方・花弁の重ねを順番に記述し、必要に応じて付加してゆく命名法で、現在の遺伝学から見ても非常に理にかなったものです。

たとえば「青水晶斑入弱渦柳葉淡藤爪覆輪采咲牡丹(あおすいしょうふいりじゃっかやなぎばあわふじつめふくりんさいざきぼたん)」を見てみましょう。まず始めに、葉についての記述です。青(葉の色)・水晶斑入(模様)・弱渦(質)・柳葉(形)に分解できますが、これは青葉の水晶斑入で、「渦」と「柳」の突然変異が入った葉であることを示しています。次に、花についての記述です。葉の記述と同様に、淡藤(花の色)・爪覆輪(模様)・采咲牡丹(咲き方)に分解できますが、淡藤の地に覆輪が入った花色で、撫子のような花弁で、采咲という細かく切れた咲き方であることを示しています。

左:青水晶斑入弱渦柳葉 右:青水晶斑入弱渦葉(葉)

淡藤爪覆輪采咲牡丹(花)

関連の催し

歴博フォーラム

植物学の面から朝顔の形と色について、「伝統の朝顔」を企画した立場からその経緯について、そして歴史学の面から朝顔に関する書籍と浮世絵について講演します。ぜひ、午前中にくらしの植物苑で朝顔の実物を見学してからお越しください。
詳細はこちら

日時 2019年8月17日(土) 13:00~16:30
会場 国立歴史民俗博物館 講堂
備考 事前申込制(れきはくホームページ内申込みフォームもしくは往復はがきにて6月17日から受付)

司会/青木 隆浩(本館 民俗研究系 准教授)
講師/辻 誠一郎「くらしの植物苑特別企画『伝統の朝顔』の始まり」
   仁田坂 英二「変化朝顔の起源を探る」
   星野 敦「DNAで紐解く黒白江南花(こくびゃくこうなんか)の謎」
   日野原 健司「浮世絵版画からみた朝顔」
   平野 恵「書物に見る江戸の朝顔」

※先着順で、参加された方に「伝統の朝顔」20周年記念のクリアファイルを贈呈します

有償頒布のご案内

日時

6月1日(土)・2日(日)・29日(土)・30日(日) 9:30~13:30
8月12日(月)~18日(日)8:30~12:00 (各日10鉢限定)

会場 くらしの植物苑
※売り切れ次第終了

くらしの植物苑観察会

※くらしの植物苑にて開催、事前申込み不要、要入苑料
※先着順で、参加された方に「伝統の朝顔」20周年記念のクリアファイルを贈呈します

第245回 「新しい朝顔」

講師 仁田坂 英二 (九州大学大学院)
日時 8月24日(土)10:00~12:00

※事前申込み不要

関連図録等

『季節の伝統植物』 800円

くらしの植物苑関係の刊行物のお問い合わせ
財団法人 歴史民俗博物館振興会
電話:043-486-8011(9時30分から17時00分まで)、Fax:043-486-8008
E-mail:shop@rekishin.or.jp

※内容は変更する場合があります。ご了承ください。