このページの目次
第11回 日本の植物文化を語る 第94回観察会 第10回 日本の植物文化を語る 第93回観察会 第9回 日本の植物文化を語る 第92回観察会 第8回 日本の植物文化を語る 第91回観察会 みどりの日スペシャル

第11回 日本の植物文化を語る 2006年12月16日(土)

「日本が誇る園芸文化の粋‐ツバキとサザンカ」

恵泉女学園大学の箱田直紀先生より、江戸時代の文書や絵画資料からみた、ツバキやサザンカの品種、そして現存する品種・古木の紹介などがありました。江戸中期のヨーロッパに渡ったツバキやサザンカが、2回のツバキブームを経て日本の誇る世界のツバキになった事などのお話しがありました。くらしの植物苑では2月中までは、ハルサザンカ・ツバキ・ヒメツバキなどがみられるとの紹介もありました。

次回は 1月27日(土)13:30から、くらしの植物苑にて『くらしの植物苑観察会』「水田と焼畑」(西谷大(本館研究部考古研究系))を、次々回は 2月24日(土)13:30から本館講堂にて『日本の植物文化を語る』「古代植物文化史―心と体を支える植物たちー」(辻誠一郎(東京大学))を行います。

第94回 観察会 2006年11月25日(土)

「針葉樹のはなし」

千葉県立中央博物館の斎木健一先生に、これからの季節にふさわしい、日本でのクリスマスツリーの歴史や、使われている樹の種類など、ご家庭や職場でちょっと自慢できるお話しをしていただきました。その後、苑内のモミ属、トウヒ属を観察して両者を識別できるようになりました。

次回は12月16日(土)13:30~、本館講堂にて「日本の植物文化を語る『花木文化の粋-ツバキとサザンカの世界-』」の講演を行います。講師は恵泉女学園大学 箱田直紀先生です。

第10回 日本の植物文化を語る 2006年10月28日(土)

「栗の文化・漆の文化―アジアの中の縄文文化―」」

山田昌久 (首都大学東京)先生に、縄文時代の人々がクリ・ウルシという植物を生活の中でどのように利用していたか、またそれを維持する為になにをしていたかの実験考古学的手法での解明についてや、またクリの木は火にくべるとパチパチとはねて飛び跳ねることなど、日頃気にしなかった事などをお話しいただきました。

次回『くらしの植物苑観察会』は11月25日(土)13:30から千葉県中央博物館の斎木健一先生による「針葉樹のはなし」があります。講演後、先生と苑内の散策を行います。

第93回 観察会 2006年9月23日(土)

「柿の民俗」

『柿の民俗』と題して本館研究部民俗研究系の常光徹先生による講演がありました。柿の俗信や民俗事例、柿の持つイメージ、そこからほかの植物にかかわる民俗事例などのお話しがありました。講演の後、東京大学の辻先生による苑内の案内がありました。

次回は10月28日(土)13:30~、本館講堂にて首都大学東京の山田昌久先生による『栗の文化・漆の文化―アジアの中の縄文文化』の講演があります。

第9回 日本の植物文化を語る 2006年8月26日(土)

「近世の園芸文化」

『近世の園芸』-その仕掛け人や作り手の世界-と題して名古屋園芸の小笠原亮先生に、8月26日(土)、13:30~本館講堂にて講演いただきました。 室町時代に始まり、寛永で花開いた「生け花」について『専栄伝書』にみる立花の素材と生け方や、元禄期に京都を中心に始まったキクつくりが、正徳、享保には一般庶民層までも巻き込んだブームとなったこと、そこには植木屋連の仕掛け人たちがいたこと、そして品種保証をしていたことなど、また、文化・文政の珍草・奇木ブームに植木屋金太、水野忠暁が図譜を出しながら、仕掛け人として、またつくり手として活躍していたことなど史料をもとにお話しいただきました。

次回は、くらしの植物苑観察会(9月23日(土)13:30~) 『柿の民俗』(常光徹(本館研究部))です。

第92回 観察会 2006年7月22日(土)

「植物をめぐる禁忌」

7月28日(土)は東京大学大学院・辻誠一郎先生による「くらしの植物苑観察会」『市民のためのくらしの植物苑』が行われました。

本館研究部民俗研究系 篠原徹先生による『植物をめぐる禁忌』の講演がありました。観察会の時間だけは良いお天気で、53名の参加者がありました。「禁忌とは、何々するときは何々するものだ」ということや、野生植物を暦として、栽培植物の播く時期や収穫時期を決めている自然暦のお話しなど、興味あふれる講演でした。終了後、研究支援推進委員による苑内の散策をしました。

次回8月26日は日本の植物文化を語る『近世の園芸文化-その仕掛け人と作り手-』小笠原亮先生(名古屋園芸)の講演が本舘講堂であります。

第8回 日本の植物文化を語る 2006年6月24日(土)

「近世都市江戸の環境史」

早稲田大学の谷川章雄先生は、1990年より、地下鉄南北線の工事に伴う発掘を契機に、江戸遺跡を手がけて来られました。15年の発掘の成果から、江戸の開発と環境について御講演いただきました。江戸城外堀工事の実体、近世都市江戸の、上水・下水システム、そして、発掘品がかたる江戸のゴミ問題。また植木鉢の発掘品が18世紀後半から出始め、鉢植えの園芸文化が流行し始めたとのご指摘がありました。発掘が日常生活に考慮して、夜間に行なわれていたなど、驚きました。

来月はくらしの植物苑観察会『植物をめぐる禁忌』(篠原徹(本館研究部))です。

第91回 観察会 2006年5月27日(土)

「稲の来た道」

千葉県立中央博物館江口誠一先生による稲の植物珪酸体のお話しと、谷津田の魅力、地図を持って歩く楽しさのお話をいただきました。その後辻先生と苑内の散策をしました。雨の天気予報も苑だけは除けてくれたかのように、さわやかな時間でした。

6月は「日本の植物文化を語る」(6月24日:本館講堂)『近世都市江戸の環境史』水と花とゴミ-江戸発掘の第一人者の谷川章雄先生(早稲田大学)の講演があります。

みどりの日スペシャル 2006年4月29日(土)

「春の植物苑を歩く」

緑の日スペシャルとして東京大学の辻先生に10時から植物苑をご案内いただきました。 今は新芽が開いたり、花が次々と咲きはじめる楽しい時期です。質問が多く3時間にわたってご案内いただきました。午後は東京大学の大場秀章先生による「日本の植物文化を語る 第7回 日本の花と緑-多様性のなぞをさぐる-」の講演がありました。

5月は第91回植物苑観察会:イネ科植物のプラントオパールをとおして「稲の来た道」,千葉県立中央博物館の江口先生においでいただきます。お楽しみに。