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2007年9月27日2007年9月20日2007年9月13日2007年9月6日

2007年9月27日

シュウメイキク (キンポウゲ科イチリンソウ属)
低山の林縁などに生える多年草で、秋にキクに似ている花が咲くので秋明菊といいます。また、京都北部の貴船に多かったことから貴船菊ともいいます。本来はがく片が30枚ほどあるのですが、苑内のものはがく片が少ないです。
シュウカイドウ (シュウカイドウ科シュウカイドウ属)
中国原産で庭に植栽できる耐寒性のベコニアです。地下の魂茎で冬越しをします。茎頂に近い葉腋から花柄をだし、二叉分肢をくりかえしながら、雄花を咲かし最後は雌花を垂下して終わります。
トウガラシ“鷹の爪” (ナス科トウガラシ属)
果実が赤く、房になって直立する品種で、辛味は強く、辛味成分の原料に用いられます。
エゴマ (シソ科シソ属)
シソの変種で、やや臭いがあります。葉はシソよりやや大型で、茎葉には白い毛があります。白い多数の花を穂状に咲かせます。種子には油分があり、荏油として油紙、雨傘などに用いられます。

ガマズミ (スイカズラ科ガマズミ属)
山野に普通に見られる落葉低木で、固体変異が大きいです。特有の臭いがあり虫がむらがります。果実は赤い球形で鳥がよく食べに来ます。枝には柔軟性と強度があり、道具の柄やかんじきの材料にします。

2007年9月20日

ワタ (アオイ科ワタ属)
ワタの蒴果が割れてきました。蒴果の内部は3から5室に分かれ、白くみえるのが綿毛で、そのなかには6から9個の種子がはいっています。今の時期には花と蒴果が両方みられます。
ニホンハッカ (シソ科ハッカ属)
天候不順のお陰で、ニホンハッカの花がまた咲き出しました。日本特産の作物で、葉をもむと特有の臭気があります。葉に止まっているハエはミドリバエです。
ヤマハギ (マメ科ハギ属)
日当たりのよい山地の林縁に生える半低木です。葉は2~4cmの広楕円形で、先端は丸いです。花は紅紫色で、1cmほどの大きさがあります。

ミヤギノハギ (マメ科ハギ属)
庭や公園によく植えられています。葉は2~6cmの長楕円形で、先端は尖ります。花は紫紅色で、ヤマハギよりも大きく1.5cmほどあります。
ヤブミョウガ (ツユクサ科ヤブミョウガ属)
照葉樹林の林床に生える多年草です。花序をつけていない時はミョウガに似ています。花は雌雄異花で茎の上部に円錐花序をつけます。雄花、雌花がわかります。
「伝統の朝顔」展その後
昨年採取した出物系統の種子を蒔いて、試し蒔きという作業を行っています。今年の系統は、種子を付けさせ鉢ごとに採取します

2007年9月13日

ヤブツバキ (ツバキ科ツバキ属)
ヤブツバキとは、日本の野生のツバキのことです。大きくなった果実が台風で落下してきました。果実は熟しても緑色で,裂開すると木質化した中軸のまわりに、球形についた種子が見えます。種子の形はさまざまです。種子からは椿油をとります
ナツロウバイ (ロウバイ科ロウバイ属)
ロウバイは春に咲く花として紹介していますが、このナツロウバイは中国原産の夏に咲くロウバイです。花はロウバイのようにロウ質ではなく、同じ仲間とは思えませんが、葉は同じようにロウ質で、木質化した偽果の先端には雄しべの跡があります。下はソシンロウバイの偽果です。

イイギリ (イイギリ科イイギリ属)
日本に自生する落葉高木で、枝が車輪状にでるので、遠方からもよく見分けられます。冬には赤くなる実をブドウの房状につけます。台風で果実が落ちてきました。葉が桐の葉に似ていて、昔はご飯を包んだことから桐飯の名があります。
コウホネ (スイレン科コウホネ属)
夏に咲いたコウホネがまた咲き始めました。花を横から見ると、花弁状の黄色のがく片があり、花弁は小型で多数あります。雄しべは幅の広い花糸を持ち、複合めしべでは柱頭が合着して柱頭盤をつくります。

2007年9月6日

コムラサキ (クマツヅラ科ムラサキシキブ属)
果実が白い栽培種です。ムラサキシキブといわれて庭で栽培されているものは、多くがコムラサキです。葉の鋸歯が上半分しかないことや、花序の柄が葉腋より上につくことなどからムラサキシキブと区別できます。
クコ (ナス科クコ属)
不老長寿の効があるとして栽培されている落葉低木です。茎は1~2mでよく叢生します。葉を枸杞葉、果実を枸杞子、根皮を地骨皮といいます。
イヌホウズキ (ナス科ナス属)
畑や道端に生える1年草で、花は5深裂し平開します。漿果は球形で黒くなります。アルカロイドを含む毒のある植物です。
伝統の朝顔
伝統の朝顔展は終了しましたが、出物系統の出物、親牡丹は9月17日までご覧いただけます。
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