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2007年7月26日2007年7月19日2007年7月12日2007年7月5日

2007年7月26日

オグルマ (キク科オグルマ属)
日本各地に生える多年草です。湿ったところを好み、地下茎でふえます。花は中心に筒状花があります。最近では園芸品種で八重になっているヤエオグルマがあります。ここ歴博のある佐倉市には、サクラオグルマといわれるオグルマの変種があったそうです。
ヘチマ (ウリ科ヘチマ属)
熱帯アジア原産の1年草で、葉の表面がざらつきます。花は黄色の両性花で、巻きひげを出し他のものに巻きつきます。果実は長さが30cmから100cmで、外面には浅い溝ができます。成熟すると果皮の繊維が発達してスポンジ状になります。苑には十角へチマ、太ヘチマなどいくつかの品種が植えてあります。

シカクマメ (マメ科シカクマメ属)
地下に塊根をつくるつる性の草本です。若い豆果は肉質で野菜として利用されています。原産地ははっきりしていませんが、アジア一帯で栽培されています。インドネシアでは、できもの、結膜炎などの薬用に使われます。暖かい地方のものなので栽培がうまくいくか心配です。

モモルディカメロン (ウリ科キュウリ属)
苑ではことしも懐かしいメロンを栽培しています。写真はモモルディカメロン、別名ばばごろしなどと言われます、八丈島や長崎の福江島で栽培されていたのであまりなじみはありません。粉質で水分があまりないメロンです。特殊な遺跡で出土例があります(詳しくは「海を渡った華花」の図録を参照ください)

2007年7月19日

ナタマメ (マメ科ナタマメ属)
若いさやを食用にする熱帯アジア原産の多年草ですが、温帯では1年草の作物になります。写真は白花のシロナタマメという変種になります。花を酢漬けにしたり、何度も水を替えて煮て煮豆やきんとんとして利用することもあります。
トウガラシ (ナス科トウガラシ属)
トウガラシは辛味の有無、果実の形・色などから、非常に多くの栽培品種があります。江戸時代から種々の品種の記載があります。また同じ仲間で辛味のないものがピーマンになります。
ムクゲ (アオイ科フヨウ属)
中国原産の落葉低木で、耐寒性のある夏の花木として庭園や公園に植栽されています。樹皮の繊維は丈夫で、製紙原料や結束料に利用されます。

オトギリソウ (オトギリソウ科オトギリソウ属)
山野の草地に生える多年草で、葉柄がありません。枝先に黄色い集散花序をつけます。全草にタンニンを含み、紫外線を吸収する色素を持ちます。民間薬として利用もされます。
ムラサキ (ムラサキ科ムラサキ属)
乾燥した草原に生える多年草で、紫根染めに用いられるため、古くから栽培されています。根からは紫色の染料シコニンが取れます。根を漢方薬にも用います。苑のムラサキは岩手山麓で採取され、種子で繁殖したものです。
ツルレイシ (ウリ科ツルレイシ属)
インド原産で食用に栽培されます。果皮には独特の苦味があり、未熟果を油いためや三杯酢などにします。完熟果では種子を包む果肉も甘く、おいしいです。

 

2007年7月12日

ウド (ウコギ科タラノキ属)
谷沿いのやや湿ったところに生えます。発育は旺盛で、苑で隣に植わっているコンニャクが小さく見えます。白い手まりの様な散形花序をつけます。若芽はやわらかいですが、茎をやわらかくするには、土に埋めたり、土の穴に入れたりして軟化させます。主な生産地は関東地方です。
ザッソウメロン (ウリ科キュウリ属)
元大阪府立大学の藤下則之先生によって採集されたメロンの仲間で、畑や牧草地に雑草のように生えています。いまは農薬によってほとんどみることが出来なくなってしまいました。全てが両性花なので果実が鈴なりに着きます。写真左上がザッソウメロンの花です。苑内のほかのメロンと比べてみて下さい。写真右上が温室のメロン(北海甘ウリ)の雌花、下は雄花です。

サルスベリ (ミソハギ科サルスベリ属)
中国原産の落葉の亜高木で、樹皮がはがれやすく滑るのでこの名があります。6枚の花弁と30から40本の雄しべがあります。庭園木としてよく植えられています。
ゴマ (ゴマ科ゴマ属)
種子は脂肪と蛋白質にとみ、炒ってそのまま食用にしたり、搾って油にしたりして利用されます。茎は四角形で、葉腋に先端は5裂し下唇3裂片が上唇2裂片より長い鐘状の花をつけます。
ヘビウリ (ウリ科カラスウリ属)
メロンの温室の中で1つだけ白いレースのような花を付けています。熱帯アジア原産の植物で細長く、ときには1メートルにもなります。雌雄同株で奇妙な果実の形を鑑賞します。50cmくらいの幼果をゆでて三杯酢や漬物にします。

2007年7月5日

ゴボウ (キク科ゴボウ属)
日本では長く伸びた根を食用にします。ヨーロッパでは根を薬用にもちいます。2年草から多年草です。根がよく伸びるので耕土が深い地方で栽培されることが多いです。写真は今年の3月に蒔いたものでこんなにも大きくなっています。
リョウブ (リョウブ科リョウブ属)
樹皮がはげ易い落葉小高木です。枝先に、数本に分岐した総状花序をつけ、多数の花をつけます。春には若芽を食用にします。材は硬く目が詰んでいるので細工物に使われます。
オニバス (スイレン科オニバス属)
池や堀などに生育する1年草です。葉の形が幼葉と成葉とでずいぶんと違います。葉の脈上には棘が多いです。花は長い花柄上に単生しますが、雨の日には水面上で開花しています。
ヤブカンゾウ (ユリ科キスゲ属)
地下に長い総出枝をだして増えます。根やつぼみは、はれものや利尿薬として利用されます。

ケンポナシ (クロウメモドキ科ケンポナシ属)
すらりとした落葉広葉樹です。花は新しい枝の葉腋に集散花序をつけます。花には独特の匂いがあり、昆虫や蝶がたくさん集まってきます。

センノウ (ナデシコ科センノウ属)
中国原産の植物で、日本の室町時代には生け花や、七夕の宵に宮中に献じられる七夕花扇の七種の花のひとつとしてもちいられました。絶滅したのではと思われていたものが、95年に見つかりました。日本のセンノウは3倍体なので種子が出来ません。