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- 第24回 「轆轤技術の展開―木地から万年筆へ―」
第24回 歴博映画の会「轆轤技術の展開―木地から万年筆へ―」
開催要項
日時 | 2015年5月2日(土)13時30分~15時30分 |
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場所 | 国立歴史民俗博物館 講堂 |
定員 | 260名(当日先着順・申込不要) |
参加費 | 無料 |
主催 | 国立歴史民俗博物館 |
協力 | 国立歴史民俗博物館友の会 |
内容
「奥会津の木地師」は、昭和初期まで福島県南部の山間地で盛んに移動生活をしていた木地師の家族による、当時の生活と技術の再現記録です。森の中での木地屋敷の制作にはじまり、椀作りが始まっていきます。男たちは山へ入ってブナを倒し、その場で椀の荒型を作る。女たちが荒型を木地屋敷に運び、椀の外側を削って成型するカタブチ作業、中を刳るナカグリ作業と続けます。さらに男たちが手引きロクロで椀に仕上げていきます。できあがった椀は馬の背で町へ運ばれていく様子が示されます。
「筆記の近代誌-万年筆をめぐる人びと-(本篇)」は、日本人の筆記の近代を担ってきた万年筆をめぐる技術と職人とを記録したものです。万年筆は明治時代に輸入されはじめ、大正時代になると国内でも生産が可能になりました。国産の万年筆はロクロを用いて細長い軸を巧みに削りだす技術に支えられていました。ここではエボナイト、木材、セルロイドなどから胴軸やキャップを作り出し、ペン先やクリップをつけて万年筆が作られていく工程や、漢字・ひらがな・カタカナといった日本語の多様な文字を滑らかに書くためのペン先の調整、研磨の方法、さらに長期の愛用に耐えうる美しい装飾や修理、調整の技術、そして販売にあたっての細やかな心遣いの様子を映像で記録して、日本人の筆記環境を支えてきた「わざ」を描いています。
上映作品
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「奥会津の木地師」(1976年、29分)
企画・製作:民族文化映像研究所、紀伊國屋書店〈映像民俗学シリーズ日本の姿〉 -
「筆記の近代誌-万年筆をめぐる人びと-(本篇)」(2008年、52分)
製作・著作:大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立歴史民俗博物館
監督:小池淳一(国立歴史民俗博物館研究部民俗研究系教授)
編集協力:毎日映画社
解説
川村 清志(当館民俗研究系)
お問い合せ
国立歴史民俗博物館友の会
電話 043-486-8011
E-mail tomonokai@rekishin.or.jp
国立歴史民俗博物館広報・普及係
電話 043-486-0123(代)
E-mail sfukyu@ml.rekihaku.ac.jp
※内容は変更する場合があります。ご了承ください。