「水俣病を考える」

開催要項

日時 2013年2月2日(土)13時30分~15時30分
場所 国立歴史民俗博物館 講堂
定員 260名(当日先着順・申込不要)
参加費 無料
主催 国立歴史民俗博物館
協力 国立歴史民俗博物館友の会

内容

水俣病は、高度経済成長期の日本を象徴する公害病であり、その名は国内のみならず世界にも知られています。被害者の今を考えると、水俣病はまだ終わっておらず、そして汚染によって引き起こされる公害とそれが引き起こす痛みや苦しみも、なくなっていません。

このことを改めて捉え返すため、今回は水俣病に係わる二つの作品を上映します。

一つ目は、水俣を扱った記録映画を多く撮った土本典昭の最初の作品、「水俣の子は生きている」です。これは、公害裁判が始まる前に製作された、胎児性水俣病患者を扱ったドキュメンタリーです。

これに加えて、小池征人監督の「水俣の甘夏」を上映します。こちらは、水俣病の経験を踏まえた漁師たちが、汚染ということを自らの問題として考え、向き合い続けようとする作品です。

これら、異なる時期に製作された二つの作品を重ね合わせながら、水俣病という公害が被害者をどのように過酷な状況に陥れ、同時に、住民たちにどんな課題をつきつけたのか、そしてそもそも現代社会における公害とは何かを考えてみたいと思います。

上映作品

  • 「水俣の子は生きている」(1965年、上映時間25分)
    製作:牛山純一、監督:土本典昭、©製作著作:日本テレビ
  • 「水俣の甘夏」(1984年、上映時間55分)
    製作:米田正篤・枡田耕一、 監督:小池征人、©水俣病患者家庭果樹同志会 水俣病センター相志社・青林舎

解説

原山 浩介(当館歴史研究系)

関連資料

第17回 歴博映画の会「水俣病を考える」チラシ(PDFファイル)

お問い合わせ

国立歴史民俗博物館友の会

電話 043-486-8011
E-mail tomonokai@rekishin.or.jp

国立歴史民俗博物館広報・普及係

電話 043-486-0123(代)
E-mail sfukyu@ml.rekihaku.ac.jp