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第112回「中世益田の世界」映像フォーラム14「からむしのこえ -福島県昭和村のものづくり-」第111回「伝統の朝顔20年の歩み」第110回「新しい歴博の先史・古代総合展示について」歴博映像フォーラム13「二五穴-水と米を巡る人びとの過去・現在・未来-」

第112回「中世益田の世界」

開催要項

日時 2019年11月2日(土) 10時00分~16時30分
場所 島根県芸術文化センター「グラントワ」小ホール(島根県益田市有明町5-15)
定員 400名
参加費 無料
主催 国立歴史民俗博物館
備考 申込みは不要です

開催趣旨

2016~18年度に実施した歴博基幹共同研究「中世日本の地域社会における武家領主支配の研究」では、かつて長野荘と益田荘という荘園が存在した中世の高津川・益田川下流域社会を基軸事例として取り上げ、地域社会において中世武士の領主支配が受容された諸契機の究明を目的に掲げました。この目的に迫るべく、本共同研究では、当該地域に関わる豊富な中世の文献史料や出土遺物の調査はもとより、近世~近代に作成された絵図や地籍図の分析にもとづくフィールドワークや聞き取り調査も積極的に行い、中世の高津川・益田川下流域社会の様相の復元に取り組みました。

本フォーラムは、3年間にわたるこれら調査研究の成果について、市民の皆様を対象に公表するものです。本共同研究で明らかにされた中世の高津川・益田川下流域社会の様相を、現地で暮らす市民の方々にわかりやすく示し、市民が実感できる歴史像として提供することを目指します。

第112回歴博フォーラム レジュメ集はこちら(PDF)

プログラム(内容は変更される場合があります)

13:00~13:10 開会挨拶
Ⅰ 益田を訪れたモノと人
10:20~10:50 「陶磁器からみた中世益田」
村木二郎(国立歴史民俗博物館研究部考古研究系・准教授)
10:50~11:20 「河口の港が果たした役割―日本海と瀬戸内海―」
鈴木康之(県立広島大学人間文化学部・教授)
11:20~11:50 「益田と対馬をつなぐ海上交通路」
荒木和憲(国立歴史民俗博物館研究部・准教授)
11:50~13:00 昼休み
Ⅱ高津川下流域の生業と流通
13:00~13:30 「高津川・益田川河口域の中世」
田中大喜(国立歴史民俗博物館研究部歴史研究系・准教授)
13:30~14:00 「港としての角井と飯田」
松田睦彦(国立歴史民俗博物館研究部民俗研究系・准教授)
14:00~14:30 「中世俣賀の山林資源と領主たち」
渡邊浩貴(神奈川県立歴史博物館・学芸員)
14:30~14:45 休憩
Ⅲ 長野荘領主の群像
14:45~15:15 「材木の生産・流通と領主」
西田友広(東京大学史料編纂所・准教授)
15:15~15:45 「石見国長野荘をめぐる諸領主の動向」
中司健一(益田市歴史文化研究センター・主任)
Ⅳ パネルディスカッション
15:45~16:20 パネルディスカッション
16:20~16:30 閉会挨拶

歴博映像フォーラム14「からむしのこえ -福島県昭和村のものづくり-」

開催要項

日時 2019年10月19日(土) 13時00分~16時30分
場所 歴博講堂
定員 260名(要申込)
参加費 無料
主催 国立歴史民俗博物館

開催趣旨

福島県大沼郡昭和村。奥会津の山村では昔ながらの手仕事が受け継がれています。「からむし」はイラクサ科の多年草で、その繊維は縄文時代より利用されてきました。昭和村では、近世中期から栽培が確認されており、昭和村のからむしは越後上布や小千谷縮の原料にもなっています。近年では、からむし文化の普及を目的とした、独自の取り組みも行われています。本フォーラムでは、研究映像を上映し、これからのものづくりについて議論します。

歴博映像フォーラム14 レジュメ集はこちら(PDF)

プログラム(内容は変更される場合があります)

13:00~13:10 開会の挨拶(館長)
13:10~13:20 趣旨説明「からむし文化の記録と継承に果たす研究映像の役割」
分藤 大翼(信州大学・准教授)
13:20~15:00 歴博研究映像『からむしのこえ』
15:00~15:10 休憩
15:10~15:25 講演1「ものづくりの記録と継承の課題」
分藤 大翼
15:25~15:40 講演2「会津学における映像の役割」
菅家 博昭(会津学研究会代表)
15:40~15:55 講演3「昭和村のものづくりの未来像」
鞍田 崇(明治大学・准教授)
15:55~16:20 総合討論
16:20~16:30 質疑応答

歴博研究映像『からむしのこえ』

撮影・録音:春日聡、分藤大翼
編集:分藤大翼
協力:昭和村からむし生産技術保存協会、昭和村役場 総務課からむし振興室、(株)奥会津昭和村振興公社
製作・著作:国立歴史民俗博物館

※内容や講師は都合により変更することがあります。予めご了承ください。

 

第111回「伝統の朝顔 20年の歩み」

開催要項

日時 2019年8月17日(土) 13時00分~16時30分
場所 歴博講堂
定員 260名(要申込)
参加費 無料
主催 国立歴史民俗博物館

※先着順で、参加された方に「伝統の朝顔」20周年記念のクリアファイルを贈呈します

開催趣旨

くらしの植物苑特別企画「伝統の朝顔」は、1999年に第1回が開催され、2018年に20回目を迎えました。そこで、2019年は開催20周年を記念して、苑内での特別企画、本館第3展示室特集展示室での特集展示「伝統の朝顔」、講堂での歴博フォーラムを合わせた記念イベント「伝統の朝顔 20年の歩み」を開催します。

歴博フォーラムでは、朝顔の色と形、特別企画開催のきっかけ、文献史料と浮世絵からみた朝顔について報告し、最後に質疑応答をおこないます。

第111回歴博フォーラム レジュメ集はこちら(PDF)

プログラム(内容は変更される場合があります)

13:00~13:10 開会の挨拶(館長)
13:10~13:45

辻 誠一郎(東京大学名誉教授)
「くらしの植物苑特別企画『伝統の朝顔』の始まり」

13:45~14:20

仁田坂 英二(九州大学大学院・理学研究院)
「変化朝顔の起源を探る」

14:20~14:55

星野 敦(基礎生物学研究所)
「DNAで紐解く黒白江南花(こくびゃくこうなんか)の謎」

14:55~15:05 休憩
15:05~15:40

日野原 健司(太田記念美術館・主幹学芸員)
「浮世絵版画からみた朝顔」

15:40~16:15

平野 恵(台東区立中央図書館)
「書物に見る江戸の朝顔」

16:15~16:30 質疑応答
閉会の挨拶 青木 隆浩

 

第110回「新しい歴博の先史・古代総合展示について」

開催要項

日時 2019年6月15日(土):10時00分~16時30分
場所 歴博講堂
定員 260名(要申込)
参加費 無料
主催 国立歴史民俗博物館

 

開催趣旨

総合展示第1室「先史・古代」(2019年3月19日リニューアルオープン)の関連事業で、2部構成で行います。第1部では、館内の展示担当者がそれぞれのテーマの展示内容の特質と見所を述べます。第2部では、外部の展示プロジェクト委員を司会に、今回の新構築が先史・古代研究にしめる意義と位置づけを議論します。

特に後者では、今回の新構築を機に、先史・古代研究をどのように高度化しているのかについて議論します。

プログラム(内容は変更される場合があります)

10:00 開会挨拶 久留島 浩(国立歴史民俗博物館館長)
第1部 総合展示第1室先史・古代の見所
10:10~10:40 Ⅰ 最終氷期に生きた人々  工藤 雄一郎(学習院女子大学)
10:40~11:10 Ⅱ 多様な縄文列島  山田 康弘(当館研究部教授)
11:10~11:40 Ⅲ 水田稲作のはじまり  藤尾 慎一郎(当館研究部教授)
11:40~12:10 Ⅳ 倭の登場  上野 祥史(当館研究部准教授)
12:10~13:00 昼休み
13:00~13:30 Ⅴ 倭の前方後円墳と東アジア  松木 武彦(当館研究部教授)
13:30~14:00 Ⅵ 古代国家と列島世界  林部 均(当館研究部教授)
14:00~14:15 沖ノ島  高田 貫太(当館研究部准教授)
14:15~14:30 正倉院文書  仁藤 敦史(当館研究部教授)
14:30~14:45 休憩
第2部 歴博先史・古代展示の研究上の位置づけ
14:45~16:00 司会: 設楽 博己(東京大学)、菱田 哲郎(京都府立大学)
パネラー: 工藤、山田、藤尾、上野、松木、林部、高田、仁藤
16:00~16:30 質疑応答

 

歴博映像フォーラム13「二五穴-水と米を巡る人びとの過去・現在・未来-」

開催要項

日時 2019年3月2日(土):13時00分~16時30分
場所 歴博講堂
定員 260名(要申込)
参加費 無料
主催 国立歴史民俗博物館

 

開催趣旨

「二五穴」は千葉県房総丘陵の小櫃川(おびつがわ)周辺に作られたトンネル状の用水路で、トンネルの大きさが「二尺五尺」(およそ60cm×150cm)であることから「二五穴」と呼ばれます。江戸時代の終わり頃から作られ始め、現在も利用されています。ひとつのトンネルは、長いもので200~700mあり、全てのトンネルをつなぐと、全長は10kmにもなります。歴博では、研究プロジェクト「日本の中山間地域における人と自然の文化誌」(H23-25年度)を立ち上げて、近世史(文献)・民俗学・生態人類学・生物学・地質学・考古学などの多様な研究分野による研究者で、二五穴について調査をおこなってきました。その成果は、これまでも展示・講演会・論文・エッセイなどで発信してきました。しかしそれだけでは、研究者・調査者の一方的な情報提供に偏ってしまいます。地域の未来を担う人々に研究成果を活用してもらうには、どうしたらよいのでしょうか。私たちは地域の歴史を残すために、地域の人びととの「協働」作業として映像を制作できないだろうかと考え、二五穴についての研究映像を制作することにしました。本フォーラムでは、二五穴について異なる視点から制作した2種類の映像を上映し、映像が、地域の記憶と思いと期待を紡ぎ、地域力、地元力を育む力になりうるか、考えてみたいと思います。

映像フォーラム13レジュメ集はこちら(PDF)

プログラム(内容は変更される場合があります)

13:00 開会挨拶 久留島 浩(国立歴史民俗博物館館長)
13:10 趣旨説明 西谷 大(国立歴史民俗博物館副館長)
13:20 研究映像 『二五穴 -この水はどこへ行くのか-』
13:40 研究映像 『二五穴 -水と米を巡る人びとの過去・現在・未来-』
14:20 休憩
14:30 講演1 「二五穴からみた身の丈にあった技術」
 西谷 大(国立歴史民俗博物館)
15:05 講演2 「民俗学と歴史学の邂逅 -フィールドを介した学際的研究-」
 島立 理子(千葉県立中央博物館)
15:40 講演3 「民俗誌映画と地域の記憶」
 内田 順子(国立歴史民俗博物館)
16:15 総合討論・質疑応答
16:30 終了