上京の革堂(こうどう)境内を歩く巡礼二人。袖無し羽織のような笈摺(おいずり)を着、足には脛巾(はばき)を付け、むしろを腰に付けている。本屏風で他にも散見される他、『三十二番職人歌合絵巻』にも巡礼が描かれており、それには背中の文字が「三十三所巡礼同行三人」と書かれている。革堂は現在も西国三十三所観音霊場の札所である。