紅梅にとまった小鳥を、鳥もちを塗った竿(さお)で捕らえようとしている。かたわらには、鳥籠(かご)を抱えた子供がいる。『三十二番職人歌合絵巻』には「鳥さし」が「うくひす(鶯)飼」と対で描かれており、本屏風にも小鳥を鳥籠に入れた図像は随所に見られる。