上京と下京の間の室町通りを、紐に付けた猿をつれた三人の猿曳き(猿廻し)が歩いている。剥落(はくらく)があるが、先頭の人物は猿を肩に乗せている。腰には、えふご(餌袋)や芸をさせる道具を付けている。『三十二番職人歌合絵巻』にも「猿牽」が描かれている。