放たれた犬を騎乗の武士が蟇目(ひきめ)の矢で射る競技。武家儀礼として、室町時代には 幕府や大名の下で盛んに行われた。この図は高野川東岸の馬場の光景で、後にも「犬の馬場」という場所が残っていた。記録係や犬をひいた河原者なども描かれており、また左下の幕府との関係も暗示されている。