観阿弥・世阿弥に始まり、幕府の保護も受けた観世座の能舞台。壁面の全くない簡素な板葺き屋根の舞台のまわりを男女の観客がとりまき、屋根もない橋懸りを二人の役者が進んでいる。舞台の周囲は板塀で囲われ、木戸の脇には役者のものかと思われる紋が描かれている。