公開年月:1999年1月
公開年月:1999年1月
「近世窯業データベース」(1,312件)および「近世窯業関係主要文献目録データベース」(1,889件)は、本館考古研究部が「考古学資料の情報集成的研究」の一環として平成5・6年度に実施した、「国産紀年銘土器・陶磁器データ集成」事業の第1次成果であります。
紀年銘陶磁器の大半は近世の所産であることから、近世窯業に関する基礎データの整理が要請されたことが直接のきっかけですが、1980年代以降、急速に進展した近世考古学の基礎データとして、紀年銘陶磁器とは別に独立したデータベースとして活用を図ることが有益であると判断したことも、事業を促進した理由でした。
近世窯業遺跡の基礎文献としては、永く古典としての地位を占める『日本近世窯業史』(1923)と『日本やきもの集成』(1981・82)がありますが、今回窯跡地名表・文献目録の作成にあたっては、生産・流通経済研究のデータとして不可欠な「経営形態」「窯構造」「生産器種」「窯文書」などの項目を設けております。
ただ、「窯群」のくくり方や窯跡関係の情報を中心とした「文献」の選択基準が、かならずしも統一されておらず、今後都道府県ごとの改訂とデータの増補をまたねばなりません。
ともあれ、データベースの公開にあたり、貴重な時間を割いてデータの集成と整理を分担していただいた各地の研究者各位に衷心よりお礼を申し上げます。
(本データベースは『国立歴史民俗博物館研究報告』第73集<1997>に、「窯業遺跡分布図」を付載して刊行されています)
項目名 | 内容 |
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【県番号】 | 半角英数字で入力 都道府県コードを基に県番号を入力した。 |
【窯跡番号】 | 半角英数字で入力 県番号2桁-番号3桁で入力した。当館で分類のため割り振った番号である。 |
【窯名(漢字)】 | 全角漢字で入力 窯跡名を入力した。「--焼」の「焼」は省略した。また、異なる名称(操業当時に窯名)がある場合( )に入れて併記した。 |
【窯名(カナ)】 | 全角カタカナで入力 窯名(漢字)と同じ。 |
【窯数】 | 全角漢字で表示 窯数を入力した。 |
【調査】 | 全角漢字で表示 当該窯跡の発掘、遺物の採集に区別を入力した。 |
【都道府県】 | 全角漢字で入力 県番号から都道府県名に変換した。 |
【所在地】 | 全角漢字で入力 当該窯跡の所在地を都道府県名を除いて入力した。 |
【操業時期】 | 全角漢字で入力 当該窯跡の操業期間を和(西暦)年、ないし世紀で入力し、「年」を省略した。 |
【窯文書】 | 全角漢字で入力 当該窯跡に関連する窯文書名を入力した。 |
【経営】 | 全角漢字で入力 当該窯跡の経営主体(藩営・民営)を入力した。「(庭)」は御庭焼きを示す。 |
【窯構造】 | 全角漢字で入力 当該窯跡の構造を入力した。
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【種別(古)】 | 全角漢字で入力 焼成を確認できる焼き物の種別を表示した。 時期により生産内容が大きく変わる場合(陶器→磁器など)は、その時期以前を(古)に、以降を(新)に入力した。 |
【種別(新)】 | 全角漢字で入力 種別(古)と同様 |
【器種(古)】 | 全角漢字で入力 焼成を確認できる器種を表示した。古・新は種別同様に表示した。 |
【器種(新)】 | 全角漢字で入力 器種(古)と同様 |
【文献番号】 | 半角英数字で表示 関連する「主要文献目録DB」の番号を入力した。 (参照:データベース間のデータの参照について) |
【備考】 | 全角漢字で表示 当該窯跡について特に必要な事項を入力した。 |
【文献データ】 | 全角漢字で表示(文献DBによる) 当該窯跡に対応する主要文献目録DBのデータを表示する。 |
項目名 | 内容 |
---|---|
【県番号】 | 半角英数字で入力 都道府県コードを基に県番号を入力した。 |
【都道府県】 | 全角漢字で入力 県番号から都道府県名に変換した。 |
【文献番号】 | 半角英数字で入力 県番号-番号3桁で入力した。 当館で分類のため割り振った番号である。 |
【当該窯】 | 全角漢字で入力 当該文献に関連する窯跡名を入力した。 |
【編著者】 | 全角漢字で入力 当該文献の編著者名を入力した。 |
【著書・論文】 | 全角漢字で入力 当該文献が記載されている著書名・論文名を入力した。基本的に副題を省略している。 |
【掲載誌】 | 全角漢字で入力 当該文献が掲載されている図書名を入力した。 誌名が発行所と重複する場合(国立歴史民俗博物館研究報告1など)、題目の発行所部分は省略し、発行所欄にのみ記入。 |
【発行所】 | 全角漢字で入力 上記図書の発行所名を入力した。 |
【発行年】 | 半角英数字で入力 上記図書の発行年を西暦で入力し、「年」は省略した。 |
JIS第一・第二水準外の文字については、適宜読みかえを行って収録しています。
ローマ数字については、アラビア数字に置き換えています。