データベース概要
兵範記データベース
Heihanki Database
公開年月:2004年3月
平信範(1112~87)の日記。人車記ともよばれる。現存分の大半をしめる原本(自筆本・古写本)が陽明文庫と京都大学に分蔵される。
本データベースの作成にあたっては、増補史料大成『兵範記』一~五(臨川書店平成四年発行第六刷版=以下、刊本とよぶ)をもとに、陽明叢書記録文書篇『人車記』一~四(思文閣出版)および同四巻末解説(上横手雅敬氏執筆)、京都大学史料叢書『兵範記』一~三(思文閣出版)、および京都大学附属図書館ホームページ『京都大学電子図書館 貴重資料画像 重要文化財 兵範記』等の写真版・画像を用いて校合・補訂し、データベース化した。
- 改元年の表記は改元の当日をもって新年号を使用した。
- 閏月の「西暦」欄については、日付ソートに対応するため、便宜上、当該日付の下2桁に30を足した数を入れてある。
(例:仁平三(1153)年閏十二月四日→11530001234)
- 検索結果表示は該当語を基準に前後20文字が一行表示される。一日のうち、該当が複数箇所ある場合は、各々該当語の前後20文字がそれぞれ一行表示される。
- 裏書は赤字で表示する。また、裏書の挿入個所が刊本と異なる場合がある。これは主に該当条が長文であったり、内容が多岐に亘る場合などに際し、それぞれ関連するオモテ記事に近い位置に写真・画像等を参照し挿入したためである。
- 文字は検索の便宜上、原則として常用漢字を用いた。また一部旧字(正字)や俗字を使用しているもの(例:燈・咒・瀧・竊など)もある。念のため一字検索や文字の組み合わせでの検索をおすすめする。
なお、JIS第二水準にない漢字は現段階では〓となっている。
- 検索の利便性を考え、おどり字はもとの字にもどしたところがある。
(例:参院、々司→参院、院司)
- 本文中、割書、細字は< >でくくった。史料中の傍書や傍注は(● )で表した。
- 刊本の校訂者注は、上記の写真版・画像等で校合できない部分(流布本)については(○ )でくくり残したが、確認できる部分については採用していない。
- 破損等により釈読できない文字は□で表記した。なお当該文字が推定できる場合には、その後ろに( )を付して補ったものがある。また、記主の錯誤に由来すると推定される誤りなどは、当該文字の後ろに( )を付して文字を補ったものがある。
- 本データは上記、陽明叢書記録文書篇『人車記』四(思文閣出版)解説に載せる断簡部分を加えた。断簡の後にくる漢数字は同書における断簡番号と一致する。
- 兵範記(人車記)の原本や刊本には錯簡や脱簡が見られる。本データベースにおいては、それぞれ該当部分の冒頭から末尾までを{ }でくくった。
◎原本における錯簡を刊本にならい並べ直したもの
○仁平二年三月七日条(部分)→同年三月八日条(部分)に入る
○久寿二年八月二十七日条(部分)と同年九月廿九日条(部分)
◎刊本における錯簡を写真版において確認し並べ直したもの。
○保元二年正月廿八日条~二月廿五日条
◎刊本のみにある記事
○仁平二年正月一日条裏書
○久寿二年六月廿六日条裏書
○仁安二年閏七月十九日条裏書
○仁安二年九月廿四日条末尾{下官帰畢}
○仁安三年三月廿三日条途中~三月廿八日ヵ途中
○嘉応元年十月一日条~十月十五日途中
◎原本のみにある記事
○仁平二年三月六日条裏書{高座礼盤~}
○仁平二年八月十四日条裏書{□度八幡詣~}
○仁平二年八月十六日条裏書{此記令借写~}
○保元二年二月十二日条裏書{十二三両日~}
○保元三年四月一日条裏書{付進物所了~}
○保元三年四月一日条裏書{二日非時除目」
○仁安二年正月一日条裏書{下庭徒跣~}
○仁安二年正月卅日条末{駿河権守~}
○仁安二年六月二十三日~二十九日条
○仁安三年九月一日条裏書{今日摂政~}
○仁安三年十二月十六日条(部分){左右大将~}
○嘉応元年八月六日~七日条途中
○嘉応元年九月九日条裏書{斎宮禊~}{陰陽寮~}
○嘉応元年九月廿三日条裏書{十三日被行円宗寺(オモテと重複)~}
○嘉応元年九月廿七日条裏書{雑色二人~}
○嘉応元年九月二十八日条途中{左大弁□重服~}