データベース概要

延喜式関係論文目録データベース

Online Database of Research Papers Concerning Engi-shiki

公開年月:2019年3月


 10世紀に編纂された古代の法制書『延喜式』の研究に関わる論文の情報を掲載しています。『延喜式』は古代官人にとっての業務マニュアルであり、古代史のみならず技術史・宗教史・水産学・食品学など様々な分野に関わる内容を含んでいます。古代の百科全書と呼んでも良いでしょう。
 データベースは執筆者名や論文名・史料(下記項目説明参照)、またフリーワードで検索できます。
 第一次公開として、①虎尾俊哉編『訳注日本史料 延喜式』(集英社 2000~2017年)の注釈において挙げられている論考および②延喜式研究会会誌『延喜式研究』1~30(1988~2015年)に掲載された論考に加え、③小口雅史氏によって作成された日本古代史関係研究文献目録データベース(法政大学国際日本学研究所)より主として飛鳥時代~平安時代までの論考を抽出して修正を加えたデータ(著者名の一字目の読みが「あ」および「い」の一部、おおむね2014年まで)、④下記プロジェクトの研究過程にて収集した文献など、計14,185件を収録しました。
 今後、③日本古代史関係研究文献目録データベースおよび④新規収集データ等について、随時追加していく予定です。
 〔2019年8月〕第二次公開として一部データの誤りを正したほか、4,220 件を追加して 18,405 件のデータを公開します。主として③著者名の一字目の読みが「いい」より「いそ」までを追加し、また『延喜式研究』所収論文の PDF を1件追加ました。
 〔2020年4月〕第三次公開として4,207件を追加して22,612件のデータを公開します。主として著者名の一字目の読みが「いの」までを追加しました。
 〔2020年7月〕第四次公開として26,510件のデータを公開します。主として著者名の読みが「うえだ」までを追加しました。2014年までのデータを優先していることは、これまでと同様です。
 〔2020年12月〕第五次公開として既公開データ補正のほか、15,310件を追加して計41,820件のデータを公開します。主として著者名の一字目の読みが「お」までを追加しました。2014年までのデータを優先していることは、これまでと同様です。
 〔2021年12月〕第六次公開として既公開データ補正のほか、36,090 件を追加して計77,910件のデータを公開します。主として著者名の一字名の読みが「さ」行までを追加しました。2014 年までのデータを優先していることは、これまでと同様です。
 〔2023年12月〕第七次公開として既公開データ補正のほか、36,748件を追加して計114,658件のデータを公開します。主として著者名の一字名の読みが「ひ」までを追加しました。2014年までのデータを優先していることは、これまでと同様です。なお、これまでNII論文ID(NAID)の欄を設けていましたが、CiNiiの仕様変更に合わせ、CRIDを表示することに改めました。
 
 データ内容は原則として初出時の情報によっています。再録情報等はリンク先の日本古代史関係研究文献目録データベースもしくは【備考】欄に記しています。
 本データベースは、人間文化研究機構広領域連携型基幹研究プロジェクト「異分野融合による「総合書物学」の構築」歴博ユニット「古代の百科全書『延喜式』の多分野協働研究」(2016~2021年度)・人間文化研究機構広領域連携型基幹研究プロジェクト「異分野融合による総合書物学の拡張的研究」歴博ユニット「延喜式のデジタル技術による汎用化」(2022~2027年度予定)および日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究(B)「史料学的検討を重視した『延喜式』の基礎的研究」(16H03485小倉慈司代表 2016~2019年度)、同「格・式研究を踏まえた日本古代社会像の再構築」(20H01318 小倉慈司代表 2020~2022年度予定)が作成しました。法政大学国際日本学研究所との協定に基づく研究成果でもあります。


項目説明

項目名 内容
【整理No.】 本目録におけるデータ番号。
【執筆者】 名字と名前の間は全角で1字分空けています。原則として論文における表記に従っています(戦前分は常用漢字体を使用)。
【論文名】 原則として常用漢字体を使用。副題は「.-」の後に記しました。
【掲載誌等】 雑誌は誌名のみ、単行本等は『』を付しています。
【巻号】 雑誌の巻号、叢書シリーズの巻番号。複数号にまたがる場合は「|」を、合併号の場合は「・」を使用しています。
【編著者】 【執筆者】と同様、名字と名前の間は全角で1字分空けています。
【刊行年月】 西暦で年月を記しています。 例2000年3月→2000/03
【史料】 関連する『延喜式』の巻次・条文名・条文番号等を記しています。ただし引用されている条文すべてを記しているわけではなく、条文解釈上、重要と考えられる条文に限っている場合があります。また1つの式のなかの多数の条文が関わる場合、必ずしもそのすべてを網羅していません。現段階では、この欄が未入力となっている論文が多数存在します。
条文名・条文番号は原則として『訳注日本史料 延喜式』下巻(虎尾俊哉編、集英社刊)掲載の「条文名・条文番号一覧」に従いましたが、以下の式については変更しています。 ※条文番号一覧

巻11太政官式67 条の条文名を「園韓神祭条」に、112 条の条文名を「行幸経旬条」に改める。
巻13中宮式1条と2条を合併し「1元日条」とし、以後、条文番号を一つずつずらす。
※巻13中宮職変更箇所
巻15内蔵式41条を「41御服条」と「42中宮御服条」に分割し、以後、条文番号を一つずつずらす。
※巻15内蔵式変更箇所
巻17内匠式39条の条文名を「作物衣条」に改める。
※巻17内匠式変更箇所
巻32大膳式上5条を「5新嘗祭条」と「6新嘗小斎解斎条」に分割し、以後、条文番号を一つずつずらす。
巻33大膳式下30条を「30賀茂斎王月料条」と「31斎院雑給料条」に分割し、以後、条文番号を一つずつずらす。
※巻32・33大膳式変更箇所
巻40主水式7条を「7神今食料条」と「8神今食粥条」に分割し、以後、条文番号を一つずつずらす。
※巻40主水式変更箇所
巻43春宮式39条を「39紫端帖条」と「40黄端茵条」に分割し、以後、条文番号を一つずつずらす。
旧52年中薬条を新52舎人衣服条に統合する。
※巻43春宮式変更箇所
【法政No.】 番号をクリックすると法政大学国際日本学研究所の日本古代史関係文献目録データベースのデータに飛びます。
【CRID】 番号をクリックすると国立情報学研究所のCiNiiの論文情報のページに飛びます。
【NII書誌ID(NCID)】 番号をクリックすると国情報学研究所のCiNiiの書誌情報のページに飛びます。
【PDFファイルリンク】 『延喜式研究』掲載論文のうち、公開の許諾が得られたものをPDF公開しています。
【備考】 論文再録情報等を記しています(日本古代史関係文献目録データベースに情報が掲載されている場合は、記述を省略している場合があります)。