弥生時代の実年代

開催概要 日程:2003年12月21日(日)
時間:13時30分~16時
場所:国立歴史民俗博物館講堂
内容

弥生時代の遺跡の年代は、1990年代後半以降、中期を中心に揺れ動きが著しくなっていましたが、今や早期や前期など、いわゆる弥生開始期の年代についても新しい年代観が提示されつつあります。歴博では2001年度から重点基盤研究A「縄文時代・弥生時代の高精度年代体系の構築」(研究代表者:情報資料研究部・今村峯雄教授)により、東日本の縄文土器編年とならんで、韓国・九州を対象とした弥生開始期の高精度編年に取り組んできました。2003年3 月には国内外の研究者を集めて、国際研究集会として検討会を実施し、さらに5月には日本考古学協会第69回総会で「弥生時代の開始年代が500年さかのぼる可能性がある」という発表を行い、学界のみならず社会でも大きな反響を呼びました。

しかし、この結果を受け入れるためには、検討すべき課題がまだたくさん残っています。歴博の研究グループは、その後さらに年代測定データの蓄積を行い、この説の検証を進めてきました。今回は新たに、これまでデータが不十分であった下記資料の測定結果について、一般の方々に向けた報告会を行います。

  • 弥生時代の最も古い型式の土器(夜臼Ⅰ式、山の寺式)の付着炭化物
  • 岡山・近畿の弥生時代前期・中期・後期、および古墳時代初めの土器の付着炭化物
  • 韓国南部の弥生時代開始期と併行する時期の土器の付着炭化物