若手研究 (A)

東北日本における過去3400年間の酸素同位体比標準年輪曲線の確立

研究期間:2017年度~2020年度

研究代表者 箱﨑 真隆(本館・研究部)

研究目的

遺物から年代情報を得る「年代測定」は、遺跡・遺構の歴史的価値を計るうえで、最も基本的かつ重要な作業のひとつである。近年、日本で急速な発展を遂げている酸素同位体比年輪年代法は、木質遺物の高精度年代測定の応用範囲を大きく広げ、従来の年輪幅の年輪年代法では不可能であった縄文時代後期の木質遺物(それも広葉樹材)の年代決定を可能にした。しかし、この手法は従来法と同様、気候の異なる地域ごとに「標準年輪曲線(年代測定のものさし)を必要とする。申請者は、主に東北日本でその整備を進め、西暦417年-1595年にわたる酸素同位体比標準年輪曲線を構築した。本研究の目的は、これを過去3400年間連続するものにすることであり、東北日本で縄文時代晩期以降の木質遺物の誤差のない年代測定を可能にすることである。