基盤研究 (C) 一般

古墳時代鉄鏃の変化と地域性に関する数理的分析

研究期間:2017年度~2019年度

研究代表者 松木 武彦(本館・研究部)
研究分担者 橋本 達也(鹿児島大学)
中尾 央(山口大学)
田村 光平(東北大学)

研究目的

古墳時代の量産武器である鉄鏃を、その発達がピークとなる5世紀の資料を中心に、日本列島と朝鮮半島とで広く集成する。集成したデータを最新の数理的手法によって解析し、年代による形態の変化(時間的変化)と地域色(空間的変異)とを、数量的・客観的に図上に明示する。このことによって、鉄鏃の形態のどこがどのように時間的な変化をとげ、空間的にどのように異なっていくのかを、客観的かつ詳細に示す。

上記の結果をもとに、鉄鏃に関する機能や技術の普及と発展の過程をたどる。また、「デザイン」としての形態が生み出されるプロセスを復元する。そのプロセスを、これまでの考古学で明らかになっている日本列島と朝鮮半島の国家形成過程と照合することにより、武器がデザインを通じて国家や民族の意識の形成に関連したことを実証し、その歴史的メカニズムについてモデルを提示する。