基盤研究 (B) 一般

村落社会の相互扶助の動揺と民俗の維持継承 -葬儀変化にみる地域差の存在とその意味-

研究期間:2017年度~2019年度

研究代表者 関沢 まゆみ(本館・研究部)
研究分担者 武井 基晃(筑波大学)
宮内 貴久(お茶の水女子大学)
新谷 尚紀(國學院大學)

研究目的

高度経済成長期の経済や社会の大きな変化の延長線上で2000年以降、地域社会の相互扶助のあり方に大きな動揺がみられる。とくに葬儀の自宅葬からホール葬へ、家族葬へ、そして香典の辞退などの変化、(葬儀の縮小化)にそれが顕著である。しかし、生業や伝統行事も含めた実際の民俗学の調査現場では、そのような社会関係の変化にも対応の地域差を見出すことができる。村の相互扶助の代表的な場が葬儀であったが、それが揺らいでいる現状を把握するとともに、それが村の伝統的な民俗行事の伝承に影響を与えているのか否か、その点を各地の事例より分析していく。本研究では、(1)ホール葬・家族葬と地域社会の実態、(2)葬式の相互扶助という社会関係の変化と伝統行事などにみられる文化的結集力について調査分析から、生活変化と伝承維持の力学関係を明らかにすることを目的とする。