基盤研究 (C) 一般

1930~1960年代における化粧文化の実態

研究期間:2017年度~2019年度

研究代表者 青木 隆浩(本館・研究部)

研究目的

本研究課題は、おもに1930年代から1960年代にかけての化粧文化について、その実態を探るものである。大正時代までの日本では、洗顔と水性のバニシングクリームによるスキンケアをした後に、薄く白粉を塗るのが日常の一般的な化粧法であった。ところが、大正末期にハリウッド映画が人気を博し、昭和初期からアメリカ映画女優のメイクをまねたモダンガールが出現すると、都市部を中心に少しずつメイクが普及していった。

ただし、その流行期間は短く、第二次世界大戦による「ぜいたくは敵だ」というスローガンや化粧品に対する高額な物品税などにより、メイクの流行は去っていった。本研究課題では、その背景にある社会的・経済的条件とそれらによって変化していった化粧に対する道徳観・価値観の変化を取り上げ、さらに戦時・戦後期に化粧離れが進んだ後、1960年代に再び化粧が人々の生活に定着する様子を明らかにするものである。