若手研究 (B)

近世近代における赤色染料の利用実態に関する研究

研究期間:2016年度~2018年度

研究代表者 島津 美子(本館・研究部)

研究目的

江戸時代は、鎖国体制下にあったものの、長崎での日蘭貿易、ジャンク船による中国との交易による、さまざまな材料や技術が日本国内に輸入されていたことが知られている。その中でも、染織製品や染料の多くが国外から輸入されていることが、貿易品の記録などの史料からみてとることができる。しかしながら、交易でもたらされた染料や染色技術が実際にどのように国内で使用され、広がっていったかについては実証に乏しい。

本研究では、近世から近代にかけて製作された染織製品や絵画(とくに錦絵)などに用いられた赤色染料に着目し、実物資料および原材料の調査分析から、国産あるいは輸入の赤色染料の利用実態を明らかにすることを目的とする。大衆向け商品に用いられた染料を知ることで、当時の大衆文化に現れる人々の色彩感覚を理解することを目指す。