基盤研究 (C) 一般

坤興万国全図と国民的教養の基盤形成

研究期間:2016年度~2018年度

研究代表者 青山 宏夫(本館・研究部)

研究目的

1602年イエズス会宣教師マテオ=リッチが中国で作製した坤興万国全図は、日本に伝来して、長くかつ広い影響力を保持した。本研究目的は、近世日本における坤興万国全図の受容過程を検討し、国民的教養の基盤形成における意義を追究することにある。具体的には、(1)坤興万国全図の原刊本と近世日本における模写図の成立過程の再検討、(2)マテオ=リッチ系世界図として分類されてきた世界図に関する新分類、(3)それらの世界図の系譜関係と受容過程の解明、(4)最新の蘭学系世界図が出現してもなお坤興万国全図が影響力を保持した理由の解明、(5)その受容が近代社会の成立に果たした役割、について考察する。