基盤研究 (C) 一般

ザクセン選帝侯アウグスト二世旧蔵日本磁器の研究―西洋における日本像の受容史的考察

研究期間:2016年度~2018年度

研究代表者 櫻庭 美咲(本館・研究部)

研究目的

ザクセン選帝侯兼ポーランド王アウグスト二世は、ヨーロッパ最大と謳われる膨大な日本/中国産の磁器コレクションを一代で築く。「日本宮」という東洋趣味の宮殿を飾るため、その没年数まで約2万5千点の東洋磁器が収集されるが、磁器はその後多くが戦乱などを経て散逸、世界に流出した。本研究は、日本磁器が西洋宮廷の美術として受容されていたという真実に則し、美術的な問題解決を最終課題と位置付けるが、考古学に基づく科学的な裏付けを重視する。方法論や文化的背景を異にする研究者同士が情報を交換しあい、総合的な知見に到達することを目指す。すなわち、日本側からの貢献が特に期待させる日本磁器の生産窯や製作年代の特定、日本での所在確認のみならず、「日本宮」の塗装など受容史研究によるザクセン宮廷における日本認識の内容を把握しつつ、ドレスデン国立美術館蔵強王旧蔵磁器コレクションの総目録化事業という国際プロジェクトに協力する。