基盤研究 (B) 一般

琉球帝国と東アジア海域の動態研究-集落・流通・技術-

研究期間:2014年度~2017年度

研究代表者 村木 二郎(本館・研究部)
研究分担者 関 周一(宮城大学)
池田 栄史(琉球大学)
松田 睦彦(本館・研究部)
齋藤 努(本館・研究部)
中島 圭一(慶應義塾大学)
佐伯 弘次(九州大学)
岡本 弘道(県立広島大学)

研究目的

14~16世紀の東アジア海域では、世界史の中の大航海時代以前から、すでに活発な交易がおこなわれていた。その立役者は琉球王国である。大明帝国は海禁政策を建て前としたために自由な貿易ができず、冊封体制下にある琉球王国に貿易公社としての役割を担わせた。これを逆手に、琉球は明と東南アジア諸国、朝鮮、そして日本をつなぐパイプ役として積極的な交易活動を展開し、「大交易時代」を現出したのである。

この間、琉球王府は異なった文化をもつ奄美諸島や、宮古、八重山といった先島諸島に侵攻し、中央集権的な体制で支配した。それによって先島諸島の中世集落の構造は一変し、領主層を頂点とした個別権力体が解体したと考えられる。琉球の帝国的側面はこれまで触れられなかったが、先島に残る集落遺跡の構造や、威信財などの出土資料を検討することで、文献史料の希薄な当該地域の動態や琉球王国の実態を解明する。