若手研究(B)

安山岩採掘に関する歴史・民俗学的研究

研究期間:2014年度~2016年度

研究代表者 松田 睦彦(本館・研究部)

研究目的

本研究は、今まさに失われようとしている機械化以前の安山岩採掘技術とそれに伴う文化を明らかにし、記録することを目的とする。硬質の岩石である安山岩は、中世以来、割りたい位置に沿って一列にノミ(鑿)で穴をあけ、そこにヤ(矢)と呼ばれる楔を打ち込んで割られてきた。

本研究ではこうした伝統的な石材採掘の経験を有する職人からの聞き取りや現在の採掘現場での作業の観察、道具の実測等を通して、安山岩採掘の技術と文化を明らかにする。さらに技術や文化の記録保存のため、現在の安山岩採掘から加工までの一連の作業や、伝統的な採掘技術の経験者へのインタビューを撮影する。以上の作業は、考古学や文献史学を専門とする研究協力者との協同で行ない、これらの分野の研究成果を積極的に本研究に反映させると同時に、本研究が明らかにする伝統的な安山岩採掘技術を両分野における石材採掘遺跡や石材を使用した遺跡、関連文献の分析に還元する。