基盤研究 (C) 一般

図書寮蔵書形成過程の基礎的研究

研究期間:2012年度~2014年度

研究代表者 小倉慈司 (本館・研究部)

研究目的

宮内庁書陵部は近世以来皇室に伝来した書籍や宮家・公家旧蔵本等多数の貴重な典籍・古文書類を所蔵しているわが国有数の資料保存機関であり、明治に設置された図書寮をその前身としているが、所蔵資料全体についての来歴は、従来の研究では必ずしも充分に明らかにされてこなかった。そこで、本研究では主に同部所蔵の特定歴史公文書等(明治以降の公文書等)を精査することにより、特に明治~大正年間に収蔵・整理された書籍の旧蔵者と図書寮の収書過程について明らかにし、あわせて御物である東山御文庫本やその他の機関に伝来する近世皇室伝来本との関係についても解明する。