基盤研究 (B) 一般

日韓における青銅器原料の国産開始時期と産地の変遷に関する研究

研究期間:2012年度~2014年度

研究代表者 齋藤努 (本館・研究部)
研究分担者 藤尾慎一郎 (本館・研究部)
高田貫太 (愛知県立大学・文学部)
土生田純之 (専修大学・文学部)
亀田修一 (岡山理科大学・総合情報学部)

研究目的

古代の朝鮮半島と日本の青銅器を対象とし、鉛同位体比分析や元素組成分析によって原料産地を系統的に調べることで、朝鮮半島と日本における原料国産化の開始時期と、その前後における原料産地の変遷および両地域間の技術とモノの動きを考察することが本研究の目的である。

日本と朝鮮半島の青銅器製作は当初、銅・鉛などの原料を輸入して始まったと考えられる。その際、どの地域から供給されていたかということは、地域間の交流のあらわれであり、歴史的背景を反映している。その後、それぞれが自前で採掘や製錬を行い青銅器原料の銅や鉛を得るようになっていく(ここではこれを「国産化」とよぶ)が、そのためには単なる技術導入ではなく、それを高水準で維持するための政治的な集権化が必要であるので、原料国産化開始時期を知ることは、それぞれの地域の王権などの成立状況を知る上で重要である。