基盤研究 (B) 一般

日韓古代人骨の分析化学・年代学的研究と三国時代の年代

研究期間:2011年度~2013年度

研究代表者 藤尾慎一郎 (本館・研究部)
研究分担者 高田貫太(本館・研究部)
山田康弘(本館・研究部)
坂本稔(本館・研究部)
齋藤努(本館・研究部)

研究目的

古代の新しい日韓交流史を構築するために必要な年代観を知るために加速器質量分析(AMS)―炭素14年代測定を行い、古墳時代と三国時代に数値年代を与えることを目的とする。測定対象とするのは韓国慶尚南道・礼安里古墳群(4~6世紀)出土の人骨と土器付着炭化物である。礼安里古墳群には武器や武具、陶質土器など日本の同時期の古墳にも副葬されている器物が副葬されているので、人骨の年代がわかれば副葬された器物の副葬年代を知ることができる。その結果にもとづいて日韓両国で年代観が食い違っている古墳前期、中期の開始年代を初めとした年代観の統一をはかり、この時代の新しい日韓交流史を考えるための共通の年代観という研究基盤を作ることを目的とする。