基盤研究 (A) 一般

中世東アジアにおける技術の交流と移転-モデル・人・技術-

研究期間:2006年度~2009年度

研究代表者 小野 正敏 (本館・研究部)
研究分担者 上野 祥史 (本館・研究部)
小瀬 戸恵美 (本館・研究部)
齋藤 努 (本館・研究部)
西谷 大 (本館・研究部)
藤尾 慎一郎 (本館・研究部)
村木 二郎 (本館・研究部)
篠原 徹 (本館・研究部)
菊池 誠一 (昭和女子大学・人間文化学部)
佐伯 弘次 (九州大学・文学部)
中島 圭一 (慶應義塾大学・文学部)
福島 金治 (愛知学院大学・文学部)
新田 栄治 (鹿児島大学・法文学部)
金沢 陽 (財団法人 出光美術館・学芸課)

研究目的

この研究では、モノがもつモデルとコピーの属性や彼我の生産技術の比較、技術移転や技術者集団の移住などに焦点をあてて、一体性と地域の個性を併せ持つ中世東アジアとその中の日本列島の位置づけをおこなう。考古資料をはじめ、多様な資料と方法により、実証的に解明することを目指す。

この地域において最も広域的に同じモノや技術が交流したのが、中国や朝鮮の陶磁器、銅銭をはじめとする金属器、石製品であり、各地でモノとしての受容があり、さらにそれをモデルとした在来技術による模倣や新たな生産技術が移植された。これらの品々は、中世においては特殊なものよりもごく普通に使われた日常的な品々であることが多く、その生産技術であることが特徴である。従ってこうした品々や技術の移転は、地味ではあるが受容した社会の基盤から地域を変化させたと考えられる。

H21年度は、中国陶磁・朝鮮陶磁と国内産陶磁、石製品、銅銭など金属器などの生産技術とモデル・コピーの比較、さらに、都市や寺院における職人や技術集積、外来技術の受容などについて、ブランチ毎に成果をまとめ、各技術系譜を超えた時代的様相と技術・流通の革新などの関連という全体視点でまとめる。