唐古・鍵遺跡現地説明会

日時 平成16年12月1日(水曜)14時~16時
会場 田原本町教育委員会文化財保存課事務所
参加者 約10名
検討事項 (1) 唐古・鍵遺跡の測定データの検討(小林謙一)
(2) ウィグルマッチング資料の検討(今村峯雄)
(3) 測定データの公表および報告について

研究会の概要

2004年12月1日、田原本町教育委員会文化財保存課事務所にて現地説明会をおこなった。参加者は館内6名、館外4名の合計10名であった。
奈良県唐古・鍵遺跡、清水風遺跡の弥生時代前期~古墳時代初期の60資料-土器付着物47点、漆2点、炭化米2点、木材9点-、90測定データを提示し、それぞれを解説した。さらには全体の概要の説明にもとづいて、測定側の国立歴史民俗博物館と、調査担当者の田原本町教育委員会、そして近隣の考古学研究者の三者で詳細な検討を加え、議論を深めた。
弥生時代中期土器のウイグルマッチングにおいて、Ⅲ期前半の資料にもかかわらず測定値ではⅢ期後半の時期が出たなど、一部の資料で意見の相違点があった。これらについては、これからも検討を加えていくこととした。なお、データの公表の仕方については、測定データの報告を田原本町教育委員会に送付し、点検がおこなわれた後、年報などの出版物に掲載し、同じものを今年度の科研報告書にまとめる、といった意志の統一をはかった。

(文責 広瀬和雄)